
東洋はり灸整骨院 たまプラーザ院 院長の石丸です。
今回は、「病院では治らない病気を治すには?」と題してお話しします。
お悩みの症状は様々
さまざまな症状を抱えている患者さまの名前を仮にAさんとしましょう。
Aさんの症状は、頭痛があり、うつ病や睡眠障害もあります。ぜんそく気味で、呼吸器系も弱く、胃も逆流性食道炎や胃もたれ、慢性胃炎といった症状があり、ひどい肩こりや腰痛にも悩まされています。巻き爪でもあります。
このほかにもAさんのような症状がありつつ、生理痛、PMS、生理不順、不妊症、子宮筋腫、子宮内膜症を併発していたり、手足もしくは下半身の冷えがある方もおられるかもしれません。乾燥肌で、保湿剤を塗ってもカサカサしていたり、アトピーなどの皮膚の症状がある場合もあるでしょう。また、鼻炎、花粉症などで鼻の調子が悪かったり、円形脱毛症になったことがあるかもしれません。
こういった症状をもっている方は、結構いらっしゃいます。これらは、すべてAさんの体内で起こっている、もしくは起こりつつある症状です。
病院を受診すると…
Aさんが病院を受診すると、
- 頭痛は、脳神経外科
- うつ病や睡眠障害は、心療内科
- ぜんそくは、呼吸器系や呼吸器内科
- 胃炎や逆流性食道炎は、胃腸科
- 巻き爪は、皮膚科か形成外科
- 肩こり、腰痛は整形外科
でみてもらうことになります。
- 生理痛、不妊症、子宮筋腫であれば、婦人科
- 乾燥肌やアトピーは、皮膚科
- 鼻炎、花粉症は、耳鼻咽喉科
へとふりわけられます。手足の冷えは、西洋医学では原因がわからないため、どこでみてもらえばよいかわかりません。
Aさんは、病院で受診することで、これらの症状を治すことができるでしょうか。
- 「頭痛があるけれど、脳の断面図には異常がないから、鎮痛剤を出しましょう。」
- 「子宮筋腫は、経過観察ですね。」
- 「生理痛には痛み止めを処方し、ぜんそくには気管支拡張剤やステロイドを出しておきましょう。」
- 「乾燥肌は保湿剤を塗ってください。」
- 「鼻炎、花粉症には、抗ヒスタミン薬で対処しましょう。」
こうしたかたちで、各科がばらばらに体をみることになります。しかも、そこで処方される薬は、対症療法に過ぎません。薬で、病の根源を治すことはできないのです。
東洋医学によるアプローチ
一方の東洋医学では、どうやって治すのでしょうか。
東洋医学は、Aさんの身体に出ているさまざまな症状を、火事で燃えている家の煙にたとえます。煙がみえているということは、どこかに火の元でなる、病の根源があることになります。その火の元からさまざまなところに煙が立ち上っていると考えるのです。
その煙はどこを根源とするのか、さまざま症状はどこでつながっているのかを考え、火の元の消火活動をすることで、煙が出ないように処置していくのが東洋医学です。西洋医学は、その煙を払っているに過ぎません。
森を見て木を治す東洋医学
別のたとえをすると、西洋医学はまさに「木をみて森をみない」医学です。一つひとつの木はみても、森全体を見ているわけではありません。
一方で、東洋医学は「森をみて木を治す」医学です。全体をみたうえで、木を治していくため、根本治療につながります。さまざまな症状を治すことが可能なのも、そのためです。これは、「論より証拠」で、ほとんどの方はその効果を実感されています。
慢性症状でお困りの方は、ぜひとも、東洋医学専門の鍼灸院をお訪ねください。