西洋医学と東洋医学には、さまざまな違いがあります。その中でも大きな違いの1つが、西洋医学はかたちをみる医学であり、「構造物の改善」が得意な医学であるということです。
今回は、ひざが痛いとお悩みの方向けに、ひざ痛の例でお話させていただきます。
西洋医学の膝痛治療
この方が整形外科を受診したところ、ひざの関節がぼろぼろで、軟骨や関節円板もすり減っているため、手術が必要だということになったとします。手術により、骨を切り、人工関節を入れるといった「構造の改善」は、西洋医学が最も得意としているところです。
しかし、レントゲンやMRIを撮っても不自然なところが見当たらず、関節も壊れていないにも関わらず、ひざが痛いといっているとなると、西洋医学ではもうお手上げです。症状が出ている部分がどうなっているかということしか考慮しないため、とりあえず痛み止めと湿布を処方し、電気治療やリハビリで対処することになります。
東洋医学の膝痛施術
一方で、東洋医学が得意とするのは、「機能の改善」です。ひざの関節に不自然なところはなく、軟骨もすり減っていないし、関節円板にも異常なしといった場合でも、実は、足が冷えていたり、乾燥肌であったりといった、他の部分に出ているさまざまな症状に着目します。
- 「足がすごく冷えていますね」
- 「乾燥肌なのは、血の巡りが悪いからですね」
- 「紫色の血管が浮き出ているのは、悪い血が溜まっているからですね」
といった具合に、身体の機能におかしいところがないかどうかを見ていくのです。
これは、ひざの関節だけではなく、
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 逆流性食道炎
- ぜんそく
- 気管支拡張症
といった症状でも同じことがいえます。
ひざ痛についての解説動画
おわりに
病院で受診し、構造物に異常がみられなかった方や現代医学に限界を感じている方は、ぜひ東洋医学を専門とする鍼灸院に足をお運びください。
機能を改善し、働きを改善することで、幸せな人生を送っていただきたいと願っております。