- 慢性的な肩こりや首の痛みがある
- 首に不快感がありイライラする
- 頭痛や頭痛による吐き気が続いている
- 目が疲れやすく重だるい
- 最近眠れない日が増えてきている
このような症状は、首に不調の原因が隠されているケースが多いです。特に最近注目されているのがストレートネック。別名「スマホ首」とも呼ばれ、現代人に急増している首の疾患のひとつです。
首の不調は、薬や注射などに頼らなくても東洋医学の鍼灸施術で改善が期待できます。
今回はなぜストレートネックが起きるのか、その原因と東洋医学の視点から診た改善法をご紹介します。
ストレートネックとはどんな状態?
ストレートネックとは、文字通り首の骨に本来あるカーブが失われて真っ直ぐな状態になってしまうこと。
正常な状態の頸椎は、横から見ると少し後ろに反るような形で湾曲しています。このカーブのおかげで体に負担をかけずに頭の重さをしっかり支えていられるのです。
しかしストレートネックになると首の柔軟性が低下し、約5kgともいわれる頭を支えきれなくなります。そうなると首や肩に負荷がかかり、首の痛みや肩こりといった症状が引き起こされます。
さらに首の筋肉が緊張していると首の神経や血管が圧迫されて、自律神経のバランスも乱れがちに。ストレートネックで頭痛や不眠、イライラといった不調が現れるのはこのためです。
ストレートネックはなぜ起こるのか?
ストレートネックの主な原因のひとつに姿勢の悪さが挙げられます。
特にスマートフォンが広く普及されてからは、前傾姿勢で首が前に出ている状態でスマホを操作する人が増えています。スマホを覗き込むときにする首を前に傾けた姿勢は、真っ直ぐな姿勢でいるときの約5倍首に負担がかかるため、ストレートネックを起こしやすくなります。これがストレートネックがスマホ首と呼ばれる理由です。
また、スマホを普段使わないという人でも安心してはいけません。なぜなら日常生活でも前傾姿勢など、体に負担をかける姿勢をする時間は意外と多いもの。料理や掃除といった家事や毎日の育児、ガーデニングや読書などの趣味の時間は、なにかと傾いた姿勢になりがちです。
特に女性は筋肉量が少なく、少しの時間でも首や肩に負担がかかりやすくなります。ストレートネックの状態が続くと、猫背になって首から背中の筋肉が凝り固まり、首や肩の痛みがさらに増すという悪循環を生むのです。
病院でストレートネックは治せるのか
一般的に病院(西洋医学)でストレートネックと診断された場合、治療法は大きく分けて2つあります。
ひとつは痛み止めなどの薬や注射を使って痛みを一時的に緩和させること。そしてもうひとつは電気治療や牽引で筋肉のコリをほぐしたり可動域を広げたりする対症療法です。
しかしいずれもその場限りの対処にすぎず、治療をやめてしまえば痛みは元通りになります。これはストレートネックの根本的な原因が改善されていないからです。
西洋医学の場合、首が痛いなら整形外科、頭痛がするなら内科など、パーツごとに診療科が分かれているのが特徴。根本原因は同じかもしれないのに、バラバラに体を診るためなかなか真の原因にたどり着けず、対症療法ばかりになってしまうのが現状です。
首の不調は首だけ診ても治らない
ストレートネックになって首がつらいからといって、首ばかりにアプローチをかけてもなかなか改善へは至らないかもしれません。なぜなら、首の痛みを引き起こすプロセスは人によって千差万別だからです。
例えばストレートネックになった原因がスマホの使い過ぎだったとしましょう。しかし同じ原因でも首が痛くなる人、不眠やイライラといった精神的不調をうったえる人、眼精疲労になる人など、症状の出方は人それぞれ。
東洋医学は一人ひとりの症状を総合的にとらえ、何が症状を引き起こしているのか、どうアプローチすれば改善するのかを探るのが得意な医学です。これは身体をパーツごとで区切らないからこそできる、東洋医学ならではの強みなのです。
東洋医学でストレートネックを改善に導くには
東洋医学は4000年以上の歴史を誇る、中国由来の伝統医学です。さまざまな手法で身体の内側に働きかけることで自然治癒力を引き出し、体質改善へと導く施術が基本となります。
首の不調は、体内を循環する「気」「血」「水」のバランスが崩れることで引き起こされるというのが東洋医学の考えのひとつです。
「気」は生命力の源となるエネルギー、「血」は体内に栄養と潤い、熱を運び、「水」は気や血の機能をサポートする役割を果たし、体内を絶えず巡ることで健康を維持しています。
ストレートネックの場合は、この3つの中の「血」の部分が特に不足しがちになるため、血が作られる過程に関わる「腎」や「脾」、「肺」などの臓器にアプローチをかけることが効果的です。
ストレートネックの施術は東洋はり灸院 たまプラーザ院へ
当店では首の不調改善のために、2つのことに力を入れて施術を行っています。
カウンセリング
ひとつは丁寧なカウンセリングです。
東洋医学ではこのカウンセリングを「四診法」と呼び、4つのカウンセリング法で症状をトータル的に判断します。
①望診
目で診て情報を収集します。顔や舌の色、皮膚などを視覚的にとらえることで、身体の栄養状態なども把握できます。
②聞診
耳や鼻を使い、呼吸音や体臭などから体力の有無などを総合的に判断します。
③切診
身体に触り、体表の潤いやお腹の張り具合、脈の速さなどをチェックします。
④問診
上の3つで得られた情報から、問題点の焦点を絞って質問をします。
経絡治療
もうひとつは鍼とお灸を用いた経絡治療になります。
当店は数ある鍼灸院の中でもわずか2%しかないといわれる鍼灸に特化した施術院です。慰安を目的としたマッサージや整体でごまかしをせず、確かな技術と実績で的確にお客様の不調にアプローチしていきます。
経絡治療は身体にあるツボ(経穴)や経絡と呼ばれるツボ同士を結んだ経路を、鍼やお灸で刺激することで不調を改善へと導く施術法です。
鍼とお灸
当店の鍼やお灸は、お客様の身体に負担をかけないよう、痛みや熱さのほとんどないやさしいものを使用しています。
鍼はステンレス製の極細鍼のため、鍼を初めて打つというお客様でも安心してご利用いただけます。お灸もほんのり温かく、人体に優しいお灸を使っていて品質には自信があります。
再発しない身体づくり
また、ストレートネックは日常生活の動作や再発しない身体づくりが大切です。
そのため当店では、必要に応じて体質改善のためのアドバイスもさせていただいております。気になる方はお気軽にスタッフまでお声かけください。
ストレートネックについて【解説動画】
身体の巡りを整えて、首のコリがない快適な生活へ
日常生活で、首に負担をかける姿勢をとることは意外とたくさんあります。
ついつい長時間スマホを見てしまったり、家事を頑張りすぎたりしてしまう人は、ストレートネック予備軍です。放置したままにしておくと、筋肉が凝り固まって症状の悪化を招く恐れがあるため、症状が軽いうちに早めに対処しましょう。
首の不調には東洋医学に特化した鍼灸施術が効果的です。慢性的な首や肩の痛み、コリにお悩みの方はぜひ当店までお気軽にご相談ください!