本日は、耳管開放症についてお話させてください。
「耳管開放症」、あまり聞き慣れない病名ですが、症状を見ていただくと「実は自分もこれだった…」と言う方もいらっしゃると思います。耳の症状は姿勢や行動で楽になるようなことは少なく、その日によって症状の重い軽いが変わる印象があります。そのため自力では症状をコントロールすることはとても難しいと思いますので、お困りの方へ本記事が届けばいいなと思っています。
耳管開放症とは
耳管開放症は“耳と鼻とのどをつなぐ耳管という管が開きっぱなしになる”ために起こると言われています。症状としては
- 耳がふさがった感じがする
- 耳が詰まる感じがする
- 自分の声や呼吸音が響く
などと皆さんも一瞬なら感じたこともあるような症状です。それが、唾を飲んでも耳抜きをしてもずーっととれない症状です。病院ではこれといった治療法がなく、ストレスが原因だとされることが多い疾患です。だからこそ、鍼灸が有効なのです。原因が画像で現れない、数値に現れないといった『症状は確かにあるのだけど原因が見当たらない』疾患は経験上、鍼が非常に効果を発揮する症状で、東洋はり灸整骨院でも得意としています。
東洋医学では耳以外も見て改善を目指す
東洋医学では全ての症状を五臓で考えます。五臓というのは
- 肝臓
- 心臓
- 脾臓
- 肺
- 腎臓
のことです。耳と言えば腎、鼻と言えば「肺のツボを使おうかな・・・」と鍼灸師なら思います。どちらをメインで使うかは耳管開放症のそれ以外の他の症状から考えます。
その他の症状もしっかりとみる
- 呼吸器系の症状
- 鼻づまり
- 鼻炎
- 円形脱毛
- 皮膚症状
耳管開放症の方はこうした症状もお持ちの方が多いです。ここで出てくる症状のほとんどは肺のツボで施術することが多く、耳だからと言って頑なに腎の1点張りではよくなりません。
東洋医学では症状をバラバラに考えず、全ての症状が耳管開放症につながっていると考えます。他の症状も軽減させながら耳に効果的な施術をすると耳管開放症が改善されるのです。
鍼灸が効果を発揮した例
30代半ばの女性で、病院では「一生治らない病気だから気にしないように生活するしかないですね・・・」と言われたそうですが、諦めずに改善策を探した中で東洋医学(鍼灸)を試しに当店に来られました。当店での施術で症状はどんどん改善され、大体3か月くらいで改善しました。この方は耳管開放症でいらっしゃった方の中では比較的若い方だったので、鍼灸の効果も出やすかったのかもしれません。それでも70代の耳管開放症の方でも症状の軽減を感じていただいてます。
それ以外にも耳管開放症の方は何人も施術をしてきましたが、鍼灸が本当に効果的です。
耳管開放症を改善された女性へインタビュー
【耳管開放症】院長の動画解説
おわりに
本日は「耳管開放症」についてお話させていただきました。
今現在、耳の症状でお困りの方は、お近くの東洋医学専門の鍼灸院にまずご相談していただくといいと思います。