鍼灸師が教える「妊活のツボ」

妊婦

今回は鍼灸施術の中でも当院が得意なジャンル『不妊治療』について書いていきます。

主役は赤ちゃん

赤ちゃん

東洋はり灸院の妊活のお手伝いの主役は赤ちゃんです。赤ちゃんがどの様に10ヶ月を過ごすのかは妊娠前のお母さんのからだ作りにかかっています。妊娠すると子宮の中に赤ちゃんはもちろん胎盤や臍帯、羊水といった妊娠していない状態ではないものができます。なので、妊娠してからお母さんの体を作り直すのは難しいので、妊娠前にきちんと整えていただきたいです。

鍼灸では子宮の血流を良くしてあげることが得意ですので、妊娠準備として子宮がいい血流を保てるように練習していきます。練習すると鍼灸をしなくなっても、自力でいい血流を保てます。いい血流の子宮の中は温かく、胎盤や臍帯の血流も良くなります。赤ちゃんにとってお母さんからの血液は私たちにとっての栄養・空気ですので、血流がいい状態と悪い状態では赤ちゃんの発育が変わってきます。

生まれてからのことも考える

妊婦さん

先に書いたように、血流で赤ちゃんの発育が変わってきますが、変わることによって何が違うのかピンとこないですよね。よく妊活中の方に説明するのは『胎児の間の成長は(お母さんのお腹の中での成長は)グラフで言うと横軸を伸ばしていき、生まれてからは縦軸を伸ばすんです』と説明します。

この横軸は生まれてからでは動かせません。その子の体の基礎です。基礎がしっかりしているということは、体調を崩しにくく安定したお子さんになります。これまで妊活で携わってきた方からは

  • 情緒が安定していると言われる
  • 夜も寝てくれるので育てやすい

といわれます。

妊活のツボ

五臓六腑

いい子宮を作るためには、お母さんの体質を知りいい子宮になるのを邪魔しているものや足りないものを見極めます。東洋医学なので見極めには五臓を用いて考えます

  1. 肝臓
  2. 心臓
  3. 脾臓
  4. 腎臓  

体には361個のツボがあり、すべてこの5個のグループに分けられます。その中でどのグループの調子がどんな理由で崩れているかを考えツボを選びます。このツボを選ぶ(東洋医学ではこのツボを選ぶことを証(しょう)をたてると言います)のは実際に体質を確認した上で考えますので、全員にこれが合いますとは言えないのです。

ですが、必ず使うツボがあります。それは三陰交(さんいんこう)です。

三陰交(さんいんこう)

三陰交

三陰交は内くるぶしから指四本分上にあるツボですが、ここにコツコツとお灸をすることで子宮の血流をよくします。子宮は赤ちゃんを押し出す臓器ですので筋肉の層が厚いため、血流が悪ければ肩こりのようにこります。三陰交に日々コツコツとお灸をすることでこりのない筋肉になります。

注意点

しかし妊娠初期は使うことができないツボですので、妊娠の可能性のある方は触らないでください。妊娠中期からは安産のツボとして使えます。妊婦さんの体は繊細ですので、ツボの位置などはお近くの東洋医学専門の鍼灸院へご相談ください。

妊活のツボ【院長による動画解説】

※効果には個人差がございます。

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