【口臭対策】東洋医学流かんたんブレスケア

ブレスケア

こんにちは、東洋はり灸院 たまプラーザ院 院長の露木です。マスク生活が続く影響もあり、自分の口臭が気になるという方が増えてきています。口臭のお悩みというのはデリケートで、なかなか人には相談しづらいものです。

当店でもお客様からご相談いただくことが多いため、本日は東洋医学の視点から「口臭予防口臭対策」についてお話していきたいと思います。

【動画解説】東洋医学流ブレスケア

口臭の原因

口臭

口臭の原因として一般的に、舌が白い胃の働きが低下している歯周病の3つが挙げられます。この3つのうち、舌が汚れていることと胃の働きが落ちていることは、東洋医学的にみると消化器の働きが大きく関わっていると考えられます。

東洋医学では胃のグループ、消化器のグループに口という項目がありますが、胃の状態がダイレクトに表れるのが消化器グループの口です。身体の中に湿気や水分がたまってしまうと、東洋医学でいうところの痰湿状態になっています。

こうなると消化器の働きも低下するため、身体の水分を上手にさばけなくなります。つまり、上記で挙げた症状にアプローチをし、変化を出すことで口臭対策は可能です。

簡単にできる2つの口臭対策

舌ブラシ

まずは簡単に行える口臭対策として、舌みがきがあります。これが1番てっとり早く、即効性もあるでしょう。しかし、舌をみがくといっても、舌についている白い苔をすべて取るわけではありません。

白い苔がついていることで、その上にこびりついてしまった汚れを取るというイメージです。舌みがきはあまり強くこすらずに、優しく汚れを取るくらいの気持ちで行ってください。

もうひとつの方法は、歯周病予防です。歯周病があると口臭の原因となります。歯を磨くときは「歯周ポケット」と呼ばれる場所を意識して、しっかり汚れを取るように歯みがきを行うとよいでしょう。

そして長い目で見るといちばん大切なことは、消化器の機能を高めることです。上記2つは即効性がありますが、汚れが溜まってしまえば振り出しに戻るため持続性はあまりありません。根本の改善を目指すなら、消化器の機能向上を意識することが大切です。

【その1 お灸】消化器の機能を高めて口臭予防

消化器の機能を高める方法として、まず1つ目はお灸をすることです。消化器の機能を高めるお灸のツボは足三里(あしさんり)中脘(ちゅうかん)が当てはまります。

ツボ

①足三里(あしさんり)

足三里は名前の通り足にあり、膝の外側のお皿の下あたりから大体指3~4本分くらいのところが目安です。

東洋医学には「肚復ハ三里ニ求ム」という言葉があるくらい、消化器の症状に非常に有効なツボので、ぜひこちらにお灸を試してみてください。

②中脘(ちゅうかん)

次に中脘ですが、場所はお腹の真ん中あたりにあります。身体の中心のラインでへそとみぞおちのちょうど中心を中脘の目安としてください。中脘は胃の墓穴といい、胃の働きを高めるのにとても有効なツボです。

この2つのツボを、消化器機能の改善にぜひ取り入れてみてください。

【その2】食生活を見直そう

食生活

胃にかかわる口臭対策の2つ目は食事です。本記事では消化器のために、食べない方がよいものをご紹介します。

口臭の原因は身体に湿気がたまりやすくなること熱がこもっていることの2つが合わさって起こることが多いです。そのため、辛いもの刺激脂っこいものを控えることが重要になります。

特に辛いものや刺激のあるものは、身体に熱を溜めすぎてしまいます。また、脂っこいものも熱と湿気を溜めやすいといわれているので、この3つの食べ物には気をつけてください。

まとめ

女子会

東洋医学の視点から口臭を捉えると、原因は口腔内の環境舌の状態消化器の機能が大きく関係しています。特にダイレクトに口臭につながるのは、消化器の働きが低下することです。そうなると身体に水分が溜まりやすくなり、舌が白くなることで汚れが付着しやすくなります。

対策としては舌の汚れを取ること、歯周病のケアをしっかりとすること、さらに消化器の機能を高めることです。消化器の機能向上にはお灸をしたり、熱や湿気の溜まる食事を避けたりすることを意識しましょう。

より詳しい「口臭の鍼灸」については、次のページをご覧ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

口臭の鍼灸について