こんにちは。本日は、毎月やってくる生理前の不調について書きます。
生理前の不調には大きく分けて2種類あります。
- PMS:月経前症候群や月経前緊張症と呼ばれる体に現れるもの
- PMDD:月経前不快気分障害といったメンタルに症状が出るもの
月によって症状の重い・軽いなど波がある方もいれば、毎月決まってしんどすぎて仕事や学校をお休みする方もいると思います。本記事は、そんな方に読んでいただけるといいなと思います。ここではPMS/PMDDをまとめて生理前の症状と書きます。
生理前の不調、諦めていませんか?
- 「ホルモンの影響だから仕方ないでしょう」
- 「1か月間の数日を耐えれば大丈夫だから…」
なんて諦めていませんか?
1か月のうちの数日だとしても1年で計算すると、1年のうち1か月間も不快な症状に耐えていることになります。(数日を3日だとして×12回=36日)
それは心も体もすごくつらいことです。生理が来れば治まるからと思いながら耐えている女性をたくさん見てきました。むしろ生理痛よりも症状がバラバラで対症療法すら市販薬ではありませんので、『本当にどうしようもない状況だなぁ』と感じます。
東洋医学からみる生理前の症状
生理に関わるので子宮や卵巣に関わるツボを使うと思われていますが、東洋医学では五臓六腑を整えることで症状を軽減させていきます。
五臓六腑はこちらです。
五臓(六臓)
- 肝臓
- 心臓(心包)
- 脾臓
- 肺
- 腎臓
六腑
- 胆のう
- 小腸
- 胃
- 大腸
- 膀胱
- 三焦
(心包と三焦についてはいつかまた説明する機会を作りますね)
カウンセリングで施術方針を決める
生理前の症状をお伺いして、これらのツボの中でどのツボのバランスが崩れているかを見極めて施術の方針を決めます。
よく伺う症状としては
- 下腹部の痛み
- 頭痛
- 胸の張りや痛み
- 胃の痛みや吐き気
- むくみ
- 肌荒れ
- 睡眠障害
- イライラ
- 落ち込み
- 憂鬱さを感じる
などが多いです。
3つのツボ
生理前から生理前半の症状は肝臓や肺のツボで施術することがほとんどですので、以下のツボをよく使います。
- 三陰交(さんいんこう)
- 孔最(こうさい)
- 通里(つうり)
これらは症状が出ている時にだけ使うのではなく、出ないような体質になるように使うものですので、生理周期によっては使わないツボもあります。三陰交と孔最はお灸、通里は鍼(はり)を刺すことが多いです。
通里を使うか見極める
PMDDの方でイライラが強いのか、落ち込みが酷いのか、またはどちらの波も激しいのかで通里を使うか考えます。落ち込みしかない場合は通里は使わないですが、イライラが強く出る場合は重要なツボになってきます。
体調に振り回されない体に
鍼灸施術1度受けたからといって、症状がゼロになるわけではありません。それでも生理予定日付近に体調を考慮して予定を入れられなかったり、重要な試験や仕事が重なっていてパフォーマンスが落ちてしまったりするのはとても勿体ないです。またメンタルの波に振り回されるのは本当に精神的に疲れます。
症状がひどい方ほど、1回目の生理、2回目の生理、3回目の生理で体質が変わっているのを実感できるほど症状に変化が現れます。生理前の不調でお困りの方は、ぜひ一度東洋医学専門の鍼灸院へご相談ください。