こんにちは。
最近患者さんと話をしていてノイローゼという言葉を久々に聞きました。ノイローゼって・・・と思って軽く調べてみました。
ノイローゼ(ドイツ語: Neurose)とは、精神医学用語としての神経衰弱(英:Neurasthenia)を指し、感情に問題があり比較的軽度な状態を含んだ総称的な診断名である。診断名としては、含める幅が広すぎるため現在では廃止されている。ーWikipediaよりー
最近は診断名が細かくなっているので、ノイローゼという言葉を使わなくてもよくなっているのですね。東洋はり灸整骨院にも体の不調だけではなく心の不調で来る方も多く、
- 妊活で来たけれど不安神経症がある
- 肩こりで来たけれど実はうつ病もある
そういった方もいらっしゃいます。メインは精神的なものではなくても、一番悩んでいる症状に向けて施術していると精神的なものも気にならなくなったりします。今日はそのことについて書いていきます。
見えないものにアプローチ
- 肩が痛いなら肩に施術
- 腰が痛いなら腰に施術
鍼灸と聞いてそんなイメージはつくと思うのですが、精神的なものにどうやってアプローチするのか不思議に感じる方も多いと思います。そこで東洋医学の考え方について説明していきます。
私たちは東洋医学の考え方で施術をしています。体中に361このツボがあり、それらが5つに分類されています。
五臓について
- 肝臓
- 心臓
- 脾臓
- 肺
- 腎臓
この5つでこれらのツボのバランスをみていきます。実はこれらのグループに深く関係する感情があります。
- 肝臓・・・怒
- 心臓・・・喜
- 脾臓・・・思
- 肺・・・憂(悲)
- 腎臓・・・恐(驚)
このようになっています。各ツボの働きが悪いとこれらの感情が簡単に出てしまうか、反対に全く出なく(感じなく)なります。逆にこれらのツボの働きがいいと、ちょっとしたことですぐに怒ったりせず、ネチネチせず適度に感情が出るようになります。
神経衰弱な状態は外部からの刺激に敏感になります。それが喜びであればいいような気もするのですが、他の感情に関しても敏感になるので怒りやすいし悲しみやすくなります。感情は自分の意志というか気持ちで変わってくるものと考えられていますが、その時の体調やその方の体質で受け止め方やご自身の中での処理の仕方が変わってきます。元気な時なら大したことのないストレスでも、調子が悪いときは引きずってしまう・・・皆さんにも経験があるのではないでしょうか。それは、そういうことです。
鍼灸で何ができるのか?
「精神的なことに対して鍼灸で何ができるのか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。考え方としては肩こりや腰痛、頭痛、顔面神経麻痺、潰瘍性大腸炎、etc・・・など、体に出る症状を施術するときと同じように考えます。
- 現在どのようなことがキツイのか
- いつが一番しんどくなるのか
- 食欲はあるのか
- 睡眠はとれているのか
- 精神だけじゃなくお体に症状が出ていないか
などをお伺いしてツボを決めます。東洋医学は症状の一部分だけをみて解決しようとはしません。お体を総合的にみて、病の根っこを見つけてそこからアプローチしていきます。
目に見えない部分だからこそ、目に見えないものを普段から扱っている鍼灸師にしかできない解決の仕方があるのです。
おわりに
今回はノイローゼをはじめとした心の不調に対する東洋医学のアプローチについてお話させていただきました。
気になった方は一度東洋医学専門の鍼灸院へご相談ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。