施術中にぽろっと出てくる次のご相談。
- 『下半身だけ太いんです』
- 『下半身だけ痩せたことないんです』
今日は、下半身だけ痩せないお悩みについて考えていきます。ぜひご覧ください。
「下半身が太い」3つのパターン
下半身だけ痩せない方は、主に3つのパターンがあります。
- 股関節から下:下半身全体が太い
- 膝から下:ふくらはぎと足首が太い
- 膝から下:足首は細いのだけどふくらはぎが太い
①と②の方は普段からアキレス腱がくっきり見えていることは少なく、日常的にアキレス腱とくるぶしの間にお水が停滞しています。ただでさえボヤっとした足首が夕方になるとより一層ぼてっとしてしまいます。足首だけではなく膝もすっきりしていないことが多く、膝のお皿がまわりのお肉に埋もれてくっきり出ない方が多いです。
③の方は足首に比べてふくらはぎの太さが際立ち、上半身からは想像もつかないような太さのふくらはぎになっています。
太くなっている原因
「脂肪が落ちなくて…」と言われますが、脂肪というより「お水」が関係しています。
下半身が太い方は、上半身に比べて下半身の気血の流れが悪いです。下半身へ送られた血液は心臓へ戻りますが、下半身の気のめぐりが悪いと下半身から心臓へ血液を戻す力が足りないのです。
夕方はむくむけど一晩寝ればスッキリする方は、夕方に疲れてしまい気が足りなくなるタイプです。そして、朝からむくんでいて夕方にますますひどくなる方は元々気が足りないタイプです。
どちらも『気』が足りない・足りなくなることで水を戻せず太くなりますので、太さの原因は体内のお水なのです。
気の巡りをよくする方法
気のめぐりが悪いことで起こるなら、気のめぐりを良くすればいいだけの話ですが、やはりそれが難しいんですよね。
気のめぐりを良くするためには「運動!!」というイメージもあると思いますが、気のめぐりが悪かったり、気が消耗しやすいタイプの方は運動する元気がないケースも多いです。むしろ、運動することで疲れすぎてしまい、
- 腰や膝が痛い
- 頭痛がする
- 気持ち悪くなる
- 眠れない
など、様々な症状が出る方も多いです。時々、筋トレなどをすごく頑張ってこの状況を打開できる強者もいるのですが、そう簡単にはいきません。
気を補うなら東洋医学
ひとまずは何かで気を補いましょう。鍼灸や漢方が気を補うのは得意です。
不足している気を補うと、体内の様々な機能が動きはじめます。そうなってくると自分で気を作れるようになるので、補い続けなくてもよくなります。また、気を補うことにより循環できていなかった気が循環します。そうすることで、足からの血の戻りが良くなります。
気を補うのにいいツボ
東洋医学では、肺のツボが「気」に1番関係のあると言われています。
今回は肺のツボのグループの中の孔最(こうさい)というツボをオススメします。お灸で温めるのが向いているツボです。1日1回お灸をしていただくといいですね。ぜひ試してみてください。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。