最近仕事をしていると、若さと健康がいかに大事か痛感するようになりました。男性の私でもそう思うくらいなので、「美」に対して敏感な女性は特に気になる問題ではないでしょうか。
東洋医学の本には、「より長く若さを保つ方法」や「より長く健康を保つ方法」が書かれているので、本日は東洋医学から見た「女性が若々しく、健康でいられるための養生法、健康法」についてお伝えしていきたいと思います。
【動画解説】若々しく健康でいるために!
女性の一生
女性の一生は、7の倍数で変化すると言われています。
例えば、7歳で歯が生え揃い、14歳で子どもが作れるようになり、28歳で女性としての体のピークに達します。35歳になれば肌の潤いやツヤがなくなり、シワができ、49歳で早い人は閉経を迎えるでしょう。
50歳以降は少しずつ年老いていき、徐々に「加齢」を感じられると言われています。しかし、これはあくまでも平均的なデータであるため、歳をとっても若々しく健康的でいられる方もいれば、早い段階で老化を感じられる方もいらっしゃいます。
人それぞれ個体が持つ体質や体力、持って生まれた体の機能などが関係して若々しさや健康の差が生まれます。誰もが「できれるだけ長く、若々しく健康でいたい」と思われるはなので、そのためには具体的にどのような対策をとれば良いのかご紹介していきたいと思います。
女性にとっての「血」
東洋医学では女性にとって「血(けつ)」が一生を左右するほど重要であると考えます。
血というのはシンプルに体内を巡っている「ち」のことです。たとえば、生理、妊娠、出産、授乳などはすべて血が関わっていますよね。
女性の命とも言われる髪の毛も、東洋医学の観点では血の余り(血余)から作り出されると認識されています。無数に生えている髪の毛はすべて血を栄養として生えているため、血の質が悪かったり、血が体内をスムーズに巡らなければ、パサつきや抜け毛といったトラブルにもつながります。いつまでも美しくツヤのある髪を維持するためにも血は非常に重要なのです。
髪の毛だけではなく、女性の体全体に関して「血が不足せずに滞りなく巡ることで健康かつ美しくいられる」と言われているため、良い血を作り出すことが美と健康の秘訣となるでしょう。
「肝(かん)」の働き
女性の体に欠かせない重要な役割を持つ血と深く関係があるのが「肝」です。
肝は血を溜め込んだり、綺麗に浄化したり、全身隈無く巡らせるなど、重要な働きをいくつも担っています。つまり肝の働きが弱ってしまうと、血の質が落ちることによって生理痛や頭痛、肩こりといったさまざまな症状が出てきます。
逆に肝がしっかりと働いてくれると、血色が良くなり、髪の毛にツヤが出てきます。そして、私たちが常に向き合わなくてはならないストレスに対しても調節ができ、心身ともに健康でいられるのです。
腎(じん)と老化の関係性
大切な役割を持つ肝の母にあたるのが「腎」と言われており、私たちの老化とも大きく関係しています。
東洋医学の言葉で「老化は腎の弱りから」というものがあります。まさにその言葉通りで、腎のエネルギーを余分に使わず、肝の働きを乱すことなく生活ができれば、より若々しく健康的に過ごすことができるのです。
腎と肝の機能を高める食材として、クコの実、栗、小豆、黒豆、わかめなどの海藻類を食べると良いでしょう。クコの実と栗は気血を補う食材として、海藻類は腎の働きを高める食べ物としておすすめです。
血を補うツボ
若々しく健康でいるためには私たちの体を巡っている血がとても重要であるとお伝えしてきました。そんな大切な血を十分に補うツボがありますので、ご自宅で時間のある時に押してみてください。
さらに高い効果を望む場合にはツボに対して鍼灸施術でアプローチをすると、血を補うのはもちろん、体全体の不調が改善します。
三陰交(さんいんこう)
三陰交は内くるぶしの上指4本分くらいのところにあります。
血海(けっかい)
血海は膝の内側の上、指3本分のところにあります。
この2つのツボは血の質や働きを高めたり、血の流れをスムーズにしてくれますので、一度試してみてください。髪のツヤを気にされている方は特に膝の上の血海に重点的にアプローチしてくださいね。
東洋医学ではツボのことを「経穴」といい、体全体に存在する経穴に鍼灸施術をおこなうことであらゆる症状を改善していきます。
東洋はり灸院の鍼灸施術は痛みや熱さを感じることなく、症状に合わせた適切な施術方針をお客様といっしょに決めていくため、はじめての方でも安心して受けていただけます。加齢にお悩みの方はもちろん、胃腸炎から肌トラブルまで多岐にわたる症状の改善実績がありますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。
女性の一生には「血」が必要不可欠
女性の一生は血がとても重要です。
その血に関わるのが肝と腎であり、これらの機能が低下すると質の悪い血を作り出したり、血の巡りが悪くなることによって不快な症状が現れます。そのため、気血を高めるクコの実や栗、腎を高める小豆や黒豆、海藻類を積極的に摂取することが大切です。
しかしながら、いくら食べ物に気をつけていても効果には限界がありますので、より早く確実なアプローチを望まれる方は東洋はり灸院で三陰交や血海へのお灸をおこないましょう。