朝起きると「目やに」が出ていることはありませんか?
ごく当たり前のことであまり気に留めていない方も多いと思いますが、実は目やには体からのSOSであることをご存知でしょうか。
本記事では目やにの種類や、東洋医学から見た目やにについて解説しています。「最近目やにが多く出るなぁ」という方はぜひ最後までお読みください。
2種類の「目やに」
西洋医学では、「目やに」は2つのタイプに分けられます。
①新陳代謝
一つ目は正常な新陳代謝が1週間ほどの時間をかけて起こった結果、朝に古い細胞が「目やに」として出てくるというものです。
少量の目やにであれば、体が正常に新陳代謝をおこなっている証であるため、とくに心配はいりません。
②ウイルス感染やアレルギー
二つ目は細菌やウイルスなどによる感染や、アレルギーにより炎症が起こって、目やにが出てくるというものです。
私たちの体を守ってくれるパトロール隊である白血球が、これらの異常を察知して戦った結果、ゴミが目やにとなって大量に出てきます。このタイプの目やには一つ目のタイプに比べて量が多く、ものもらいや結膜炎、感染症など多くの病気が原因になります。
大量の目やにが出ると驚かれるかもしれませんが、体の免疫機能が正常に働いている証ですので、適切な処置をすれば徐々に改善していきます。
目やにが教えてくれる体のSOS
「たかが目やに」と思われるかもしれませんが、実は目やには体からのSOSサインです。
注意すべき目やにの症状は以下のとおりです。
- 量が増える
- 粘り気が出過ぎる
- 黄色い
- 眼の充血が起きている
「目やにがいつもと違う」という場合は、目をはじめ体のどこかで何かしらの異常が起こっている可能性があります。
日頃から目やにをチェックしておくと、ちょっとした変化にも気づきやすく、早めのケアをおこなうことが可能です。日頃から目やにに対して変化を感じ取れるよう、アンテナを張っておくことはとても大切ですね。
目やにのデメリットとは?
目やにが出ることで日常生活にこのような支障が出てきます。
- 目がかすむ
- 目が痛い
- 目がゴロゴロする
- 目がかゆい
- 日中に目やにが止まらない
- 人目を気にするようになる
- 目やにが気になりイライラする
気になるほど目やにが出てきたら、一般的には点眼薬を使って対処することが多いでしょう。病院に行くと内服薬をもらえたり、薬局では目やにを取るシートなども売られています。
しかし、これらの豊富はあくまでも一時的に症状を抑える対症療法であり、根本的に症状を改善できる方法とは言えません。もちろん「今すぐに目やにをどうにかしたい」とかあまりに症状がひどい場合は、一時的にこのような方法を用いることもあるでしょう。
根本改善をしたいのであれば、まずは目やにが出ている根本的な原因をしっかりと突き止めて、適切なアプローチをすることが大切です。
東洋医学から見た「目やに」
私たちは東洋医学に基づいて、ひとりひとりの体をみて適切なアプローチをおこなっています。
個人の持つ体質や今の状態を「肺・心・脾・肝・腎」の五つの内臓に分けて、どこの部分のバランスが崩れて不調が出ているのかを判断していきます。東洋医学にはこの五臓と「木・火・土・金・水」を関連づけた五行色体表というものが存在します。
この五行色体表に当てはめると、目やにの症状は「肝」の機能が低下することで起こると考えられます。肝に分類されるものは他にもあり、たとえば血液や筋肉にも症状が出やすくなります。
私たちも体の調子が悪い時にこの五行色体表を使いますが、驚くほど当てはまっています。実際のアプローチではひとりひとりの体質を5つの分類に当てはめて、気の巡りや血の循環を整えることで、人間本来の自己免疫力を高めていきます。
東洋医学では、このように症状が起こっている目だけをみるのではなく、体全体のさまざまな症状をみて根本から改善することを目標としています。
五臓のうちどのバランスが崩れても何かと不調が出てくるため、鍼灸を用いて体全体のバランスを整え、内臓の機能を元に戻してしていきます。目やに以外の症状にも向き合うことで、自然と目やにの改善にもつながっていきます。
東洋はり灸院の鍼灸とは?
当店では、髪の毛よりも細い使い捨ての鍼と、スタッフがひとつひとつ丁寧にひねったお灸を使います。
鍼、お灸ともに痛みや熱さをほとんど感じることなく、リラックスして施術を受けていただけます。心地よい刺激で眠ってしまわれる方もいるほどですので、「初めて鍼灸をする」という方も安心してご来店ください。
目やにを改善して快適な毎日を目指そう
毎朝起きた時に少量出てくる目やにであれば特に心配はいりませんが、大量に出てきたり、日常生活に支障をきたすほどの症状である場合は注意が必要です。
目やには体からのSOSであることも多く、何か重大な不具合が体内のどこかで起こっている可能性もあります。
東洋はり灸院では目やにの症状だけではなく、全身と向き合い、適切なアプローチを施していきます。目やに以外の症状にお悩みの方もぜひお気軽にご相談ください。