花粉症と鼻水の関係

花粉症と鼻水

毎年花粉症の時期になると、鼻水が止まらなくなりティッシュが手放せなくなるという方も多いのではないでしょうか。カバンにはポケットティッシュ、会社のデスクには箱ティッシュなんていう方もいらっしゃるかもしれませんね。

マスクをして花粉を防いでいても鼻水が止まらないとお困りの方も多く、花粉症の季節には心身ともにぐったりしている方をよく見かけます。

こちらでは花粉症と鼻水の関係をはじめ、東洋医学から見た本当の原因と対策もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

花粉症と鼻水の関係性

鼻水

なぜ鼻水が出るかご存知ですか?

鼻水が出るメカニズムは、以下の5つの順番になっています。

  1. 外からウイルスや花粉が鼻の中に入ってくる
  2. 鼻粘膜を刺激する
  3. サイトカインと呼ばれる炎症物質が出る
  4. 鼻を守るために粘膜や水分が分泌される
  5. 鼻水として出てくる

つまり、鼻水とは体に入った異物を外に出そうとして起こる反応なのです。

文章だけではよく分からないという方は、インターネットで検索すると鼻水の仕組みが図で分かりやすく説明されていますので、一度見てみてくださいね。

鼻の断面図

ここまでは一般的な鼻水のメカニズムのお話ですが、次に東洋医学から見た鼻水についてお伝えします。

東洋医学から見た「鼻水」

五臓六腑

東洋医学から見た鼻水は一般的な解釈とはやや異なり、「肺」と特に関係していると考えられています。

私たちの体には「肝・心・脾・肺・腎」の5つ、いわゆる「五臓」が備わっていますが、この中で肺がもっとも鼻と深い関係にあります。

肺は「気」をつかさどる器官で、以下の2つの働きをもっています。

  1. 宣発(せんぱつ)・・・気を体内に広く行きわたらせる・外へ発し散らす
  2. 粛降(しゅくこう) ・・・清らかで静かに下降させる

肺の機能が弱りこの2つの働きができなくなると、このような症状が起こりやすくなります。

  • 水分と気が体の表面に到達できない・発汗異常・鼻閉・自汗・易感冒(風邪を引きやすい)といった症状が起こる
  • 気を取り込んだり、うまく生成できないため、息切れや喘息などが起こる
  • 空気を深く吸い込むことができなくなる
  • 便秘や咳が起こる

肺の機能が正常であれば、気は鼻をはじめ全身に流れていき、鼻のとおりも良くなります。

しかし、肺の働きが低下して気が不足した状態の「肺気虚(はいききょ)」を起こしてしまうと、皮膚表面をはじめ体を守る免疫力が低下してしまいます。

このような状態になると花粉やウイルス、ホコリ、温度や湿度の変化といった外部からの刺激に反応しやすくなり、鼻水や鼻づまり、鼻の腫れといった症状を引き起こします。

説明

また、生まれながらにして誰もが持っている「気」の力が弱まった時は特に外的刺激の影響を受けやすいため、気をつかさどる肺の機能を常に低下させないことが大切です。

東洋医学では症状を起こしている存在が「邪(じゃ)」であると考えられていますが、この邪がどこの部位に停滞するかによって、それぞれ異なる症状が出てきます。

例えば、「風邪(ふうじゃ)」とは風邪の初期症状にあたる症状のことですが、ここでも鼻水や鼻づまりといった鼻の症状が当てはまります。

花粉症だけではなく、冬の寒さなどで鼻水が止まらないといった状態はこの「邪」と大きく関係していると言えるでしょう。

不調

ストレスや疲れなどで自律神経が乱れたり、気や血、水の循環が悪くなると体の機能が低下してあらゆる不快な症状が出てきます。こういった不快な症状は「自己免疫力」であり、外からの攻撃を必死に守ろうとして起こっている行動です。

鼻水の対策としてマスクや点鼻薬、飲み薬などを用いるのが一般的ですが、これらはあくまでも外からの刺激を防ぎ、一時的に症状を抑えているにすぎません。あくまでも大切なのは、根本的に原因となっている部分を回復させ、正常な状態に戻すことなのです。

東洋医学の鍼灸ってどんなもの?

お灸施術

私たちは東洋医学をもとに鍼灸をおこないますが、「鍼灸ってどんなことをするの?」という方のために、簡単に特徴をご説明します。

鼻水をはじめ、不快な症状が出たら、まずは根本的な原因を追求し、取り除くことを目指します。ひとりひとりが持つ体質の改善や、各臓器の機能を向上させることを目的としいているため、目に見える症状だけではなく、体全体と向き合います。

もちろん症状がひどい場合には一時的に外からの攻撃を防ぐ方法をとることもありますが、同時に鍼灸を受けていただくことにより、より高い効果を実感できるでしょう。

鍼灸

当店の鍼は髪の毛ほどの細さのものを、お灸はスタッフ全員でひとつひとつ丁寧にひねったものを使います。どちらも痛みや熱さをほとんど感じることなく、ゆったりとリラックスしながら受けていただくことが可能です。リラックスすることで、ストレスが緩和され症状も自然とよくなっていきますよ。

【動画解説】鍼灸の実際【鼻の症状】

統括院長 石丸昌志の解説

鼻水を改善して快適な毎日を目指そう

ストレッチする女性

花粉や冬の寒さによる鼻水を仕方ないと諦めている方も多いのではないでしょうか。

本記事でご紹介したように、鼻水は肺の機能低下によるものであるため、本来の状態に戻すことができれば、自然と鼻水の症状も改善していきます。

私たちは鼻水をはじめ、あらゆる不快な症状にお悩みの方に対して、一生懸命改善へ導くお手伝いをいたします。もしお困りの症状がありましたら、ぜひ鍼灸専門の東洋はり灸院にご相談ください。

当院の技術は多くのメディアで紹介されています!!

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