こんにちは。本日は「つわり」についてお話します。
つわりと一言で言っても、様々なものがあります。一番多いのが食べづわり、次が吐きづわり、稀なのが唾液づわりというところでしょうかね。
ここでは、食べづわり・吐きづわりについて書いていきます。(唾液づわりはまたの機会に)
東洋医学でのつわりとは?
東洋医学では妊娠期間を5分割して考えています。
- 1、2か月⇒肝
- 3、4か月⇒心
- 5、6か月⇒脾
- 7、8か月⇒肺
- 9、10か月⇒腎
と分けています。
その時期に当てはまるツボの働きが旺盛になります。大体のつわりは肝の時期におこりますので、体内の解毒をしているから症状が出るとよく言われています。ちなみに・・・東洋医学では『酸味は肝を養う』とも言われているので妊娠初期は酸味を欲すると考えられています。妊娠初期の方でレモンを丸かじりしても酸味をあまり感じない方は、肝が酸味をとても欲している状態です。
と、言うことで東洋医学でのつわりとは母体の解毒とされています。
つわりの食事
東洋医学での食事指導は、梅干しや穀物から作られた酢をお勧めしています。他にも苦いものが体を浄化してくれるのでにがりやニガウリもいいですよ~と言われていますが、正直体調の悪い妊婦さんにはキツいものがあります。
- 「これしか食べられない」
- 「水も飲めない」
- 「温かいものをとると気持ち悪くなる」
など反応は様々です。なので、「まずは食べられるものを食べてください!」と言います。その上で、酸味のあるものが平気であれば気持ち悪さを緩和するのに、梅肉エキスなどがいいですよとお勧めしています。
その他にも、冷めたお味噌汁の上澄みがいい等も聞いたことがありますが、これを食べればムカムカが完全になくなるものはありません。
梅肉エキスは出勤で電車に乗る前に舐めると調子がいい、上の子の行事で幼稚園に行く前に食べると調子がいいなど、一時的に緩和させたいときに食べるのがいいみたいです。
つわりの鍼灸施術
つわりで使うツボは
- 裏内庭(ウラナイテイ)
- 内関(ナイカン)
にお灸をします。
裏内庭は吐き気があるときは冷えていて熱さを感じにくいので、熱さを感じるまでお灸します。ですが、この時期は妊娠初期で繊細な時期ですので、できれば鍼灸師に正確なツボの位置などは相談していただきたいです。
おまけ
現在、奥様がつわりで苦しんでいて、この記事にたどり着いた旦那様がいらっしゃいましたら、奥様に『休んでていいよ』と一言いいながら、その時奥様が飲める飲み物を入れてあげてください。そして、奥様が休めるように、家事を代わりにしてください。気遣いで軽くなるつわりもあります。