こんにちは。今日は、鍼灸院での「症状や体質の説明ポイント」をまとめました。
鍼灸院へ行く際の参考にしていただければと思います。
鍼灸師が聞きたいこと
はじめて来た方へ症状について質問していくと、ご自身の症状をどのように説明したらいいかわからない方が多いです。そのため私たち鍼灸師は極力聞き漏らしがないようにお伺いしていきます。
ですが、次にお会いすると「前回、言いそびれたんだけどね…」と話してくれる方もいらっしゃいます。ここで話してくれる方はまだいいのですが、今ある症状だけでなく他に出ている症状やこれまで出ていた症状など、お体の特徴を教えていただきたいのです。
どこが?
- 腰
- 肩
- 首
- 頭
などと症状がはっきりしているものに関しては、詳しく聞いていきます。
例えば、「肩」といっても
- 肩の前なのか後ろなのか
- 首に近いところなのか
- 腕に近いところなのか
- 肩関節よりも腕側なのか
など、細かく場所を教えてもらいます。
症状が動く場合はどんなところによく出るのか、またはどんな範囲で動くのか聞いていきます。人によっては症状の深さ(皮膚に近いのか、骨に近いのか)を聞くこともあります。
鍼灸のいいところは場所がはっきりしない症状にも対応できるところでです。『何となく下半身が嫌な感じがする』というような大まかすぎるものでも対応可能です。
いつから?
「今、お悩みの症状はいつから出ているか・・・?」これは病院でも聞かれますね。
- 今朝から
- 昨日から
- 1週間前から
など分かりやすいものは答えやすいと思います。
鍼灸は慢性病も得意ですので半年前から
- 1年前から
- 3年前から
- 20年前から
なんて方もいらっしゃいます。
最近出た症状であれば詳しい日にちをお聞きしますが、長いものに関してはだいたいで構わないので教えていただけると助かります。
どのような?
「どのような?」これを改めて聞かれると答えるのが難しいかもしれませんね。
例えば、痛み方であれば
- ズキズキ(何もしてなくても拍動性に痛む)
- ズキン(特定の動作で痛む、触れると痛む)
- ズーン(重く痛む)
- ビッと(電気が走るように痛む)
- 張ってる痛みしみるように痛む
思いつくままに書いてみましたが、感じ方は人それぞれなのでご自身がその痛みをどう感じているかを私たちはお聞きしたいです。
痛み以外ですと、しびれの感じ方もみなさん様々で
- 正座をしたあとのビリビリしたしびれ
- 痛みが走るしびれ
- むずむずした痛みではないけど何か感じているものをしびれ
と言う方など、これもまた十人十色です。
筋肉やじん帯、骨の症状ではなく内臓の症状になるとまたバリエーションが増えてきて以下の表現をする方もいらっしゃいます。
- しくしく痛む
- 刺すように痛む
- 燃えるように痛む
- 苦しくて痛む
私たちも工夫して質問しますが、一度どんな痛みなのか考えてもらえると助かります。
どうすると症状がでる?
特定の動作で症状が出る場合はわかりやすいのですが、
- 朝が痛い
- 夕方が痛い
- 夜が痛い
- 冷えると痛い
- 温めると痛い
などと症状をどんな時に感じるのかはとても重要です。女性であれば
- 生理周期に応じて症状が現れる
- 日常生活の中だとお腹がすくと痛い
- 反対に食べると痛みが出る
など、症状をぜひ観察して教えてください。
他の症状
体質を知るうえで、とても重要な他の症状。
過去に患ってた疾患や今感じている他の症状も聞かせていただけると、とても施術しやすくなります。
おわりに
最後まで読んでくださいましてありがとうございました。
東洋医学専門でやっている鍼灸院では、大体このようなことを鍼灸師は聞きたがっていますので、ぜひ参考にしてください。