東洋医学における基礎的な食事のバランスとは?

料理

本日は、東洋医学から見た食事についてお話させていただきます。

「これを食べれば健康になる」そんなものはない

疑問

東洋医学では食べた物で人の身体ができると考えまして、とても食事を大切に考えます。

しかし、

  • 今日これを食べていればいい
  • これをずっと食べていればいい

というのはあまりないです。その人その人に合った食事はあるのですが、まずは大まかな、基礎となる考えから解説していきます。

東洋医学の考え方

東洋医学では地球のルールを重要視します。「人の体や歯の数をみて、それによって食べるものの割合を考え、食べたほうがいい」としています。

歯の数について

歯

人の歯ですが、歯の数は決まっています。

大臼歯、奥歯ですが左右上下合わせて12本、その前にある小臼歯が8本あります。そして、犬歯、尖った歯が左右上下で4本あります。切歯、前歯ですが8本あります。大臼歯と小臼歯合わせて20本あります。20本と犬歯が4本、切歯が8本とし、この大臼歯の割合としては物をすり潰すのが得意だと考えます。

比率が5:1:2となり、臼歯はすり潰すのが得意なので、穀物を食べる時に使います。つまり「人の体は穀物をたくさん食べて、それをすり潰す物を多く取るように作られている」と考えられます。

犬歯は4本なので、割合では5:1。これは魚とか肉を噛みちぎる時の歯とみます。これが魚や肉の割合1です。

切歯は前歯です。リンゴを食べる時とか、果物とかに使います。野菜を食べる時も使われ、その割合が2だと考えます。

食事の割合

食事

ですので、食べ物の割合としては、

  1. 主食は穀物
  2. 魚肉類を少し
  3. 野菜果物を魚肉類よりも多くとる

このように食べるのがベースとしてはよいと考えます。

歯の数で食べ物の割合を考え、それを摂取するのがいいのではと思います。それがより自然なのではという考えです。全部こう、というのはなかなかありません。

よく噛むこと

どんなに食べるものを整えたとしても、早食いでは何の意味もありません。最近の食事はあまり噛まなくても飲み込めるような軟らかい食べ物が増えています。せっかく食生活を整えても噛まずに食べるのなら逆効果です。

もし食事を整えることが難しいのであれば、まずはよく噛むことからはじめてみてください。それほどよく噛んで食べることは健康につながります。一口を少なくし、よく噛んでしっかりと味わう。これならば悩まずはじめることができると思います。

水はたくさん飲んだほうがいい?

水分

よく聞かれるのが、「水をたくさん取ったほうがいいか?」ということです。1日2ℓとも言いますが、それは人によって違います

例えば、高校生ですごく運動する子が、汗をかいて体もすごく火照っていれば、もちろん「水分取りなさい。2ℓ取りなさい。」と言います。あまり活動的ではない小柄なおばあちゃんが来た時に「無理してでも2ℓ取ってください」と言うのは、おかしいと思います。腎臓にすごく負担がかかりますから。

「すべてこうだ!!」という食事指導は難しいです。やはりベースとなる考えがあり、それに則ってその人に合った食事指導をするのが、一番効果的だと思います。

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