当店では、ご自宅でのお灸をすすめることがありますが、家庭環境や住環境によってお灸するのがなかなか難しいという方も少なくありません。また、火を使うのが怖い、もぐさのにおいが嫌だという方もおられるでしょう。
今回は、そういった方々でも気軽に使っていただけるお灸の代用品について紹介します。
お灸のふたつの効果とは
そもそも、お灸の効果はどのようなものなのでしょうか。
大きくはふたつですが、ひとつめは温熱効果です。身体を温めることで冷えの症状改善が期待できます。また、循環の改善にもつながります。
もうひとつが、もぐさを燃やして分泌される「チネオール」です。これは、もぐさの原料であるヨモギを燃やすると分泌されるもので温熱効果があり、痛みの緩和に効果があるとされています。
ドライヤーお灸を適切に行うために
お灸の代替品として使うのは、ご家庭にあるドライヤーです。ドライヤーの温風をツボに当て、温熱効果を狙うのです。ドライヤーの温熱効果は、お灸のチオネールよりも高く、循環改善効果も期待できます。
ドライヤーを使う際は、やけどに極力注意してください。ドライヤーを弱にして、肌から10センチほど離してツボを温めます。熱いと感じるまで温風を当て、熱いと感じた段階で離してください。これを何回か繰り返します。
具体的な回数は、人によって異なります。その人の冷えの度合いや症状によって回数を決めますが、過度に繰り返すのはやめておきましょう。気持ちよく感じる程度がおすすめです。
冷えの症状と循環改善のために
ここでは、自宅で手軽に挑戦できるドライヤーお灸を紹介しました。お灸の代替品として利用でき、冷えの症状と循環改善を図ることができます。温風は弱めに、肌から10センチほど離して、やけどしないように注意しながら行うのがポイントです。
自宅でのお灸が難しい方、お灸が怖いという方はぜひお試しください。