「肝」の症状と対策について

肝臓

五臓という5つの機能系のバランスが崩れた際に現れる症状のなかで、今回は「肝」について具体的に解説していきます。

肝の役割

肝臓

「肝」は、情緒系中枢・自立神経系・運動神経系・肝臓の部分的機能を担当しています。代謝や解毒、血液浄化、排泄などのコントロールを行い、気血の流れをスムーズにさせる働きをもっています。

肝機能のバランスが悪くなると、次のような症状が現れてきます。

  • イライラして怒りやすい
  • 口が苦いような感じがする
  • 爪がデコボコしたり筋が入る
  • 爪がもろくなる
  • 筋肉がひきつる、足がつる
  • 目の疲れ、目の痛み、視力低下、涙がよく出る
  • みぞおちの左右近くの上腹部が張った感じがする
  • 生理不順や生理痛がある

肝の機能のバランスは、季節でいうと「春」に崩れやすくなります。

この様な症状が出た際に、自宅でもすぐに取り入れることができる緩和方法として、「どのようなものを食べればいいのか?」を紹介していきます。

肝を助ける食べ物

野菜

肝の機能を助ける食べ物として「酸味」があります。ですので、酸っぱい味のものを採ると効果があります。例えば、酢の物すももです。

しかし採りすぎは返って逆効果になるため、適度にとるといいです。また、ニラホウレンソウなど緑色の野菜、しいたけわかめも「肝」を高める食べ物になります。

それぞれをうまく調理して、肝の機能を高めましょう。

肝の働きを弱める食べ物

食事

反対に肝の働きを弱めてしまう味もあります。それは「辛み」です。

これは相克関係といって、抑制する辛い物を採ると肝の働きを弱め、かえって悪化させてしまいます。ですので、上記の症状がでたときは、「辛み」はできるだけ控えるようにしましょう。

夜中の1時には熟睡するように

睡眠

夜中の1時~3時は、東洋医学でいう「肝」が働く時間となっています。

東洋医学の「肝」は血液浄化作用を持っていますので、この時間帯に熟睡していないと血液がうまく浄化されません。それにより血液が汚れてしまい、病的体質につながってしまいます。ですので、夜中の1~3時に熟睡するように心がけましょう

毎日続けていくことが体質改善の要です。

肝機能障害について(動画解説)

石丸統括院長による解説

おわりに

今回は、五臓の「肝」の機能バランスが崩れてしまったときに現れる症状とそんな時に摂るといい食べ物を紹介しました。本記事をきっかけに、皆様の健康生活へのお役に立てていれば幸いです。

症状とは無縁の快適な毎日を過ごせるように、五臓のバランスをしっかり整えていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

露木先生