東洋はり灸院 院長の露木です。
今回は、「肺の症状」についてお話しします。
肺の機能と役割について
「肺」と聞くと西洋医学でいう「肺臓(はいぞう)」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし五臓の「肺」は、呼吸器系や皮膚機能、全身に気を巡らせ、不要な気は排出する気の働きを担当しています。
「肺」は五行でいうと「秋」にバランスを崩しやすいです。
五臓の「肺」の機能バランスが悪くなると、次のような症状が現れます。
- 咳が出る
- 呼吸が苦しい
- 鼻が詰まる、または鼻水が出やすい
- のどが乾燥する
- 風邪をひきやすい
- 皮膚が弱い、または皮膚炎
- アレルギー体質
- 憂鬱な気持ち
- 顔や目のまわりが白い
また、気管支炎や気管支喘息、花粉症、過敏性腸症候群も五臓の「肺」のバランスが崩れてしまっていることが原因です。
肺を助ける食べ物
肺を助ける味として「辛味」があります。大根やネギ、しょうがなどを少量ずつ食べるといいです。
ただし、「激辛〇〇」のような香辛料が使われる刺激性のある食品の採りすぎは控えましょう。カブ、白菜、ヤマイモ、ニンニク、銀杏、クルミ、落花生などの、秋が旬の食べ物もおすすめで、これらをバランスよく採るといいです。
また、注意したいこととして「苦味」は「肺」の機能をさらに弱めてしまいます。
ですので上記症状が出ている際は、苦味は控えるといいでしょう。
おわりに
今回は、五臓の「肺」の機能バランスが崩れてしまったときに現れる症状と「食べるとよい食材」についてご紹介しました。とくに秋に崩しやすいので、気をつけましょう。
もし気になることがあれば、東洋はり灸院にご相談ください。スタッフ一同しっかりとサポートさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。