こんにちは、東洋はり灸院 たまプラーザ院 院長の露木です。
先日、お客様からパンの差し入れをいただきました。このパンはお店で買ったものではなく手作りだそうで、カボチャとシナモンが含まれていました。
実はこのカボチャとシナモン、東洋医学では漢方としても薬膳としてもよく使われているものです。そこで今回は、日常生活でも取り入れやすい食べ物の薬膳的な作用についてお話ししていきます。
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シナモンの漢方・薬膳的な効用
シナモンは漢字で桂枝と書き、漢方でもよく用いられています。シナモンの効果として代表的なのは、身体を温める作用です。
また、温活作用のほかにも血の巡りをよくする効果もあります。漢方では、瘀血(おけつ)といわれる汚れた血液を流すものとして使われるのが特徴です。有名なところでは、桂枝茯苓丸がそれにあたります。
カボチャの漢方・薬膳的な効用
次に食卓に並ぶ機会も多く、みなさんにもなじみのあるカボチャです。カボチャを薬膳の視点から見ると、カボチャ自体に身体を温める作用があるといわれています。
東洋医学には寒・涼・温・熱の4つの分類がありますが、カボチャにあたるのは温です。つまり、適度に温めるとより効果的になります。
カボチャは食べると、ほんのり甘みがあるものです。この甘みは薬膳的にみると、身体のエネルギーを補って気持ちを落ち着かせる、和やかにさせる作用があります。
2つの食材の相乗効果
この2つの食材をかけ合わせると、血の巡りを良くして身体を温める、エネルギーを補う、気持ちを落ち着かせるといった作用や効果が期待できます。
さらに味の組み合わせ的にもとてもおいしく、バランスの整った良い食材だと思いました。いただいた差し入れのパンは、まさにベストマッチングな組み合わせだったのですね。
おわりに
このように、組み合わせることで身体によい効果をもたらす食材はたくさんあります。今回は簡単ではありますが、日常生活に取り入れやすい漢方・薬膳的な作用のある食材をご紹介しました。また機会がありましたら、このように記事にまとめてご紹介させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。