- のどに異物感や違和感がある
- のどが締めつけられるように苦しい
- 呼吸がしづらい
これらの症状がある場合、ヒステリー球(咽喉頭異常感症)の可能性があります。東洋医学では『梅核気(ばいかくき)』と呼ばれるこの症状は、病院では原因不明と診断されることがほとんどです。
しかし東洋医学であれば、梅核気の原因を捉えて的確にアプローチをすることで改善させることができます。今回は東洋医学の視点から、梅核気の真の原因と改善法をわかりやすく解説していきます。
梅核気になる原因は肺に関係あり
梅核気は症状に、『梅の種が喉につかえているような感覚』があることからその名がつけられました。 西洋医学では梅核気の原因をストレスや心因的なものと捉えることが多いですが、東洋医学は少し違います。
東洋医学の場合、梅核気の原因はストレスや疲労のほかに、五臓である『肺』の働きが大きく関係していると考えます。ストレスや疲労などにより五臓の肺の働きが低下すると、身体を巡るエネルギーである『気』の巡りが悪くなります。
これは東洋医学でいうと、『気滞(きたい)』と呼ばれる状態です。気滞はえんとつから煙を外に出せず、家の中に煙が充満している状態をイメージされるとわかりやすいと思います。
東洋医学の視点から見ると、この気滞こそが梅核気の原因なのです。
梅核気にお悩みの方の共通点とは
梅核気の方は当店にも多くいらっしゃいます。そしてお話を聞いていく中で、全員ではありませんがある共通点があることがわかりました。
- 昔ぜんそくだった
- 鼻水や鼻づまりなど、鼻の症状が気になる
- 動悸を感じることがある
こうした症状が共通して見られることが多かったです。これらの不調も五臓の『肺』に該当するため、肺の働きをしっかり上げていくように、鍼とお灸を行います。
気滞(きたい)を改善させる効果的なツボ
肺の働きを向上させ、気滞状態を改善させるには、経絡治療が有効です。経絡とは体内を巡る『気』や『血』の通り道を指し、経絡と体表部の接点には経穴(ツボ)があります。
経絡治療は、このツボを鍼やお灸で刺激することで五臓の働きや身体の巡りを改善させる施術です。梅核気には、当店の施術にも使用する特効ツボがありますのでご紹介します。
膻中(だんちゅう)
左右の乳頭を結んだ線の中央で、第4・第5肋骨の間にあります。気を巡らせる作用があるため、ここに置き鍼(シール状の鍼)を貼るのがオススメです。
長引く喉の異物感にお悩みの方は東洋はり灸院へ
梅核気は病院では原因がわからず、対症療法中心に行われるため、根本改善の難しい病気です。しかし東洋医学であれば、五臓の肺にアプローチをして梅核気を改善に導くことができます。
本記事に書かれた症状を見て、自分は気滞ではないかと感じた方は、ぜひ一度お気軽に当店までご相談ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。