こんにちは、東洋はり灸院 たまプラーザ院 院長の露木です。
加齢に伴いトイレが近くなったという方が増えてきています。実際、トイレにこまめに行く、排尿時の痛みや残尿感がある、膀胱のあたりを押すと痛いといった症状がある方は膀胱炎を発症しているかもしれません。
本日はそんな膀胱炎について、東洋医学の視点からオススメのツボを交えてお話ししていきます。
【動画解説】膀胱炎のお灸 五選!
東洋医学が捉える膀胱炎
膀胱炎とは、膀胱に細菌が入り、炎症が起こったものと定義されています。細菌は尿道から入ってきたものもあれば、腎臓から波及されてきたものまでさまざまです。
東洋医学的に症状をみると、膀胱炎は風寒の邪によって腎臓が侵されたときに発症するといわれています。風寒の邪とは、いわゆる細菌などの風邪と外からの冷えの総称です。もっと詳しくいうと、風にあたって冷えた場合や長くコンクリートの上に座って冷えてしまった場合などを寒邪といい、風邪は寒邪から起こるものといわれています。
東洋医学ではこうした背景から、膀胱炎は基本的に腎臓系の症状とみています。膀胱は東洋医学で当てはめると腎と表裏の関係です。ですので、腎の働きを高めることが膀胱炎の改善や予防にもつながっていきます。
膀胱炎にオススメのお灸のツボ
膀胱炎の改善にオススメのツボは主に5つあります。このツボをお灸で刺激するようにしましょう。
ツボの取り方については、こちらの動画を御覧ください!
腎兪(じんゆ)&志室(ししつ)
腎兪と志室のツボは腰にあります。仙骨とお尻の骨あたりから、こぶし1個分上の高さで肩甲骨に沿ったラインが腎兪、肩甲骨と背骨の間のところが志室の目印です。
三陰交(さんいんこう)&復留(ふくりゅう)
三陰交と復留のツボは足の内側にあります。内くるぶしの上の大体指4~5本くらい上のところが三陰交、内くるぶしの上のおおよそ指3本分くらいのところに復留をとってください。
関元(かんげん)
関元のツボはへその下にあります。へその下、指3本分のところを関元の目印としましょう。
いずれも腎臓系や膀胱に直接効くツボなので、ぜひこちらを試してみてください。
身体を冷やさないために
先にもお話ししましたが、膀胱炎は風寒の邪、特に寒の邪からくるものが多いのです。そのため、身体を冷やさないことも予防や改善には大事になってきます。
対策としては、朝起きたときに白湯を1杯飲むなどして身体を温めることを意識しましょう。腹巻きや靴下など、単純に体を冷やさないような防寒対策も大切です。
また、黒豆や海藻、塩味や辛味のあるものは腎臓の働きを高めてくれる作用があります。食事の際は積極的にこれらを取り入れるようにしてください。
まとめ
膀胱炎は、一度なってしまうと改善した後もくり返してしまうことが多いです。症状の再発を防ぐためには、ご自身でのセルフケアも非常に重要となります。今回お伝えしたセルフお灸や食事など、簡単なものから生活にぜひ取り入れてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。