東洋はり灸院 たまプラーザ院の露木です。
今回は風邪のひきはじめに効果的な「くず湯」についてご紹介します。
- 少し寒気がする
- 風邪っぽい
- 体がだるい
- 鼻水が出はじめた
- 薬はあまり使いたくない
そんな方にお届けする内容なので、風邪を早いうちに治してしまいたい方はぜひ参考にしてください。
「動画解説」くず湯のレシピと作り方
風邪の症状
風邪のひきはじめの症状には下記のようなものがあります。
- 鼻水
- 微熱
- 体のだるさ
- 悪寒、悪風 など
※悪風:風にあたると嫌な感じがする状態
風邪をひく原因
東洋医学における風邪のひきはじめの状態とは体のバリア(免疫)が落ちたことで病が侵入しやすくなり、実際に侵入しはじめている状態といわれています。
東洋医学では「衛気(えき)」いうウェットスーツのような免疫のバリアが全身を覆っていると考えられています。この衛気がしっかりと働いていると体を守ってくれるため、病が入ってくることはありません。
しかし、このバリアに穴が開いている、弱っている状態だとウェットスーツに水が侵入してくるように病が侵入してしまいます。このように病が入ってきた結果、風邪をひいてしまうわけです。
風邪の症状と原因
体は入ってきた病に対抗するために熱を上げて戦います。この時の症状が微熱や体のだるさです。また、バイ菌を外に出すためにせきや鼻水が出ます。さらにバリアに穴が開いていると悪寒や悪風となってあらわれます。
これらの風邪のひきはじめに効果的なのが「くず湯」です。
くず湯の効能
くず湯には下記のような効能があります。
- 体を温める
- 頭痛解消
- けいれんを鎮める
- お酒の悪酔い予防
- 発汗促進
- 解熱
風邪のひきはじめによく使われる「葛根湯」という漢方はご存じの方も多いのではないでしょうか。この葛根湯の主な成分が「くず」です。
くずの根からでんぷん質を取り出して乾燥させたものがくず粉であり、くず粉には体を温める作用があるといわれています。さらに「くず」は穏やかな発汗と解熱を促してくれます。
発汗によってバリアの穴から入ってきた病を追い出し、体を温める作用によって病への抵抗力を高めて早急に原因を解消してくれます。その結果として熱も下がるわけです。
重要なことは単に熱を下げるのではなく、根本的なアシストをしてくれる点です。
くず湯のつくり方
材料
本くず粉 | 大さじ1 |
水 | 200ml |
天然の塩 | 小さじ1/10 |
つくり方
- 水とくず粉を鍋に入れ、よく溶く
- ①に塩を加え、強火にかけて混ぜる
- とろみがつき、色が半透明になったら完成
※完成したくず湯は熱いうちに飲んでください。
おわりに
今回は風邪のひきはじめの症状に効果的なくず湯をご紹介しました。
文字通り、風邪のひきはじめの症状にはくず湯がオススメですが、もし風邪をひいて熱が高くなっている場合には第一大根湯がオススメですよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。