【マクロビ食事法】一口30回以上噛んで、腹八分目を心がけよう!

ヨガ

たまプラーザ院 院長の露木です。

今回は「どうして病気になるのか?」について、マクロビオティックの世界観からお話していきます。

  • 食生活を正そうと思った
  • 体調を崩しにくくしたい
  • マクロビオティックに興味がある

そんな方にお届けする内容なので、日々の健康に欠かせない食生活に興味のある方はぜひ参考にしてください。

露木院長の解説

マクロビオティックとは

玄米

マクロビオティックとは、Macro(大きい、長い)とBio(生命)、Tic(術、学)の合成語であり、自然の秩序に調和して生きていくという考え方です。

簡単に説明すると、その人が住む地域、気候に合った食材を食べて健康に生きていきましょうというものです。このマクロビオティック、通称マクロビの基本的な考え方は「身土不二」「一物全体」「陰陽調和」の3つです。

①身土不二

食事

1つ目の身土不二とは、人の体とその人が住む土地、環境は切り離せない関係にあるという意味の言葉です。

自分が住んでいる土地でとれたもの、かつその季節に合ったものを食べるようにしましょうという考え方になります。

②一物全体

小魚

2つ目の一物全体とは、食べ物を丸ごと食べましょうという考え方です。

たとえば、魚を食べるときにマグロのような大きな魚の場合、頭の先からしっぽまで骨も含めて食べることはなかなか難しいでしょう。 これに対してイワシやシラスのような小さな魚は丸ごと食べることができます。

生き物は生きている単体で完成しているものであり、食材もそのひとつです。 ですので、できるだけ大きいものの一部を食べるのではなく丸ごと食べましょう。

③陰陽調和

陰陽

3つ目の陰陽調和ですが、体のバランスが乱れると病になるという考え方が根本にあります。 

そして、陰と陽のバランスが非常に重要とされていることから陰陽のバランスをしっかりと保つ食事をとりましょうという考え方が陰陽調和になります。

この3つの考え方がマクロビオティックにはあります。

さまざまな病気の見方

医師

それでは、なぜ病気になるのかについてご説明します。

病気になる理由にはさまざまな見方があります。たとえば、お子さんが学校でインフルエンザや風邪などのウイルスをもらってきて感染するパターンがあります。そのほかにも運動中に足を捻挫して痛めてしまったなども病気のひとつです。また、食べすぎでお腹をこわしてしまうなどもよくあるケースです。

このようにウイルスやケガも病気の見方のひとつですが、東洋医学的には邪気が体に入ることで病を起こすと考えられています。たとえば、寒空の下で長時間立っていると寒さや風にあてられて風邪(ふうじゃ)、いわゆる風邪(かぜ)をひいてしまう、梅雨の湿度が高い時期にジメジメしたところにいると体がだるく、足が重くなるなどの経験があるかと思います。自然環境による影響で体のバランスを崩して起こったものも東洋医学では病気とされています。

そしてマクロビオティックでは食生活の乱れが体に病気を起こすと考えられています。この食生活の乱れによって起こる症状はいくつかの段階にわけられます。

1段階目

まず1段階目では食べたものが不適切で体に不具合が起こります。 

不具合の一例は下記のとおりです。

  • 筋肉、体がかたくなる
  • 冷え、のぼせ
  • 注意力が散漫になる
  • 物忘れ

このような症状が1番最初の段階になります。この段階ではちょっとした体の違和感程度であり、数時間から数日ほどで治る症状です。

夜はしっかりと睡眠をとり、健康的な食事と規則的な運動によってよくなるといわれています。

2段階目

1段階目の不具合の予兆を見逃し、食生活や生活習慣を正さないと2段階目として下記のような症状が起こります。

  • 筋肉の痛み、痺れ
  • 頭痛
  • 生理痛
  • 睡眠障害
  • 不整脈
  • 寒気

このように1段階目よりも強い症状があらわれ、不快な苦痛や痛みを感じます。

この段階だと回復には数日から数週間程度かかり、健康的な食事と活発な運動、十分な休息が必要となります。どれだけ進行したとしてもこの2段階目でおさめていただきたいと思います。

3段階目

3段階目では血液の成分やリンパに影響を及ぼし、下記のような症状が起こります。

  • 血液やリンパ液の変化
  • 皮膚疾患
  • 感染症
  • 免疫力の低下 など

こうなってしまうと免疫力もかなり落ち、いろいろな病にかかりやすくなります。

この段階では治るまでに4か月以上かかり、食事や生活様式の変更が必要になります。出ている症状を治すために必要な特別な料理や飲み物、シップなどの家庭療法を取り入れることでエネルギー循環を刺激し、活発化させていく必要があるわけです。

この後も4段階、5段階とありますが、できるだけ2段階目でおさめて欲しいと思います。ここまでがマクロビオティックの世界観からみた病気の説明です。

生活習慣や食生活の見直し

生活習慣

私はマクロビオティックについて学んだときに「確かにそうだな」と思いました。来院される患者様にお話をきくと、生活習慣や食生活に乱れがある方が多く、とくに食事に関しては当てはまる方が非常に多いです。

施術によって体がよくなることはもちろんですが、食事をしっかり正す方と正さない方では治りの早さに大きな差があります。また、施術によって症状がよくなったとしても食事や生活習慣を見直さない限りはまた同じような症状になる方が多いです。

逆に生活習慣を見直し、しっかりと取り入れていくことで体調を崩しにくくなります。

病気になりにくくする食事法

食事

では、病気になりにくくするためにはどうすればよいのかというと、やはり食生活の見直しが重要です。

今回は症状別ではなく、基本的にした方がよい食事法を7つご紹介します。これらはマクロビオティックで推奨されている食事法のひとつなのでぜひ参考にしてください。

①落ち着いて食事をする

まず1つ目は、落ち着いて食事をすることです。

立ちあがる、動き回るなどはせずに食事をとりましょう。

②自身に合った食事をとる

食事

2つ目は、ご自身の体に合った食事をとることです。

一般的にこの症状にはこの食事がよいというものはありますが、それが本人の体に合っているのか合っていないのかをしっかりとみる必要があります。 ご自身で合うか合わないかを試し、研究していく必要があります。

③飲みすぎない

3つ目は、飲み物を飲みすぎないことです。

飲み物はのどが渇いたときに適切に飲み、必要以上に飲みすぎないようにしましょう。

④よく噛む

4つ目は、よく噛むことです。

この噛むという動作は非常に大事です。

よく噛むことでその食べ物を消化吸収しやすくするので、できるだけ1口に50回、さらに可能であれば100回ほど噛んでください。食べ物を口に入れるたびに箸を置き、50回ほど噛む方法がオススメです。

⑤腹八分目

食事

5つ目は、腹八分目を心がけることです。

⑥就寝前は食事をとらない

6つ目は、寝る3時間前は食事をとらないことです。

⑦深夜に食べない

深夜

7つ目は、深夜の遅い時間につまみ食いをしないことです。

これは私の考えですが、健康で元気にすごしていくためには以上の7つを取り入れることが非常に重要です。

少しの努力で大きな変化を

笑顔

食べたものはよくも悪くも体にあらわれます。体に合ったものをとっていると体によい方向に作用し、体に負担になるものであれば体はどんどんと疲れやすくなってしまいます。長生きをするために、健康でいるために、好きな食べ物を食べるために、少しでもマクロビオティックの食事法を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

いきなり100%でなくても大丈夫です。できる範囲、続けられる範囲で取り入れてください。少しの努力が今後の大きな変化をもたらしてくれるかもしれません。

露木院長

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