
病院で体調不良を訴えた時、「ストレスですね」と診断された経験はありませんか。中には「加齢ですね」「自律神経の乱れですね」と言われた方もいらっしゃるでしょう。
これらは、現代医学では原因を特定しにくい見えない不調にしばしば用いられる言葉です。しかし、東洋医学ではこの見えない不調にこそ、根本へのアプローチの鍵があると考えています。本記事では現代医学が改善できない原因不明の症状を、なぜ東洋医学で改善できるのか解説していきます。
【動画解説】不定愁訴について
ストレスの歴史

ストレスという言葉は、わずか90年ほど前ハンス・セリエという医師が提唱した「ストレス学説」によって誕生しました。それまで西洋医学は「人間機械論」に基づき、精神と肉体は無関係だと考えていたのです。
セリエは精神と肉体がつながっていることを科学的に証明しましたが、この考え方が普及して以来、西洋医学では原因不明の症状を「ストレス」という一言で片づけてしまうようになりました。
一方東洋医学は3000〜4000年も前から、内傷喜怒、皆可致病(ないしょうきど、みなかちびょう)という言葉で、精神状態が病気の原因になることを説いてきました。つまり、東洋医学は数千年も前から心と体のつながりを理解し、アプローチ法を確立していたのです。
東洋医学は不定愁訴が得意

病院でストレス・加齢・自律神経と言われる症状は、東洋医学でいう不定愁訴(ふていしゅうそ)です。現代医学におけるレントゲンや血液検査といった科学的根拠に基づいた検査では異常が見つからないため、原因不明と診断されてしまいます。
しかし、東洋医学ではツボや経絡(けいらく)といった目に見えないものを扱います。目に見えない身体の不調をみることに長けているため、現代医学では原因が分からなかった症状も、東洋医学から見れば一目瞭然であることが多々あります。
例えば、以下のような症状は薬で一時的に抑え込む対症療法では根本的に解決しません。なぜなら、症状の原因が身体の内部にあるからです。
- 職場でのストレスで胃痛がする
- 加齢とともに腰痛や肩こりがひどくなる
- 自律神経の乱れで眠りが浅い、めまいがする
東洋医学では鍼灸や漢方を用いて、ストレスで滞った気のめぐりを整えたり、加齢で衰えた内臓の機能を高めたり、自律神経のバランスを調整したりすることで、根本的な体質改善を目指すことができるのです。
見える病気に変わる前に

ストレスや不調を放置し心身のバランスが崩れた状態が長く続くと、やがてそれは目に見える病気として現れます。例えば、胃ポリープや腫瘍、潰瘍などが挙げられるでしょう。その段階になって初めて、現代医学は病巣を切除したり、薬で症状を取り除くといったアプローチを行います。
しかし、この段階でも根本的な原因が解決されていないため、薬を飲み続けても症状は再発し、別の病気へと移行する可能性があります。長年の服薬は身体に負担をかけるため、さらなる不調を引き起こす医原病(いげんびょう)のリスクも否定できません。
自身の健康を守るために賢い選択を

もし病院で「ストレスですね」と言われたら、この症状に対して西洋医学では根本的なアプローチができないサインだと受け止めましょう。そのような時は、東洋医学専門の鍼灸院を訪れてみてください。
東洋医学は、原因がよくわからない不定愁訴へのアプローチをもっとも得意としています。薬に頼らず心身のつながりを大切にする東洋医学は、あなたの健康を根本から守り、より豊かな生活へと導いてくれるでしょう。


