石丸院長に聞いてみた!鍼灸院選びで失敗しないために知っておきたい話と現実的な目安

Q&A

東洋はり灸整骨院 院長の石丸です。

今回は、皆様からよくいただくご質問にお答えしていきます。

Q1.正直な話、鍼灸って本当に効くんですか?プラセボじゃないんですか?

鍼灸施術

鍼灸院と一言でいっても、鍼灸院ごとに施術内容はまったく異なります。私はよくラーメン屋さんに例えますが、それくらい違いがあります。同じ味噌ラーメンでもお店によって味がまったく違うように、鍼灸院も大きな差があります。

そのため、真剣に取り組んでいる鍼灸院であれば高い効果が期待できますが、慰安目的の施術を行っている場合は効果が低く、改善につながらないケースも多いと感じています。

Q2.回数券制度がある鍼灸院があると聞きましたが、本当ですか?

私は回数券という制度そのものを否定しているわけではありません。お客様が通いやすいようにという思いで設定されているのであれば、良い制度だと思います。

しかし、経営目的で購入を強く勧めている場合は注意が必要です。

判断の目安として、初診時に「今日買えばこの値段です。次回以降だと高くなりますが、どうしますか?」などと言われる場合は、売ろうとする意図が強い可能性があります。本当にお客様のことを考えているのであれば、強く勧める必要はないはずです。

お客様から相談があった際に「〇〇さんは10回ほど必要だと思うので、こちらの方がお得ですよ」と提案するのは問題ありません。しかし、初診時に一生懸命購入を促すような場合は注意が必要です。

回数券の販売に依存して経営しているところほど、施術の質が低い傾向を感じることもあります。本当に自信があれば、無理に販売する必要はありません。

「今だけ、金だけ、自分だけ」という考え方の鍼灸院も少なくありませんので、ご注意ください。

Q3.鍼灸で治らない病気は何かありますか?

西洋医学と東洋医学

病院、つまり西洋医学と東洋医学には、それぞれ得意・不得意があります。

まず、西洋医学が得意なのは救急救命です。

脳出血や心筋梗塞などの緊急事態は、鍼灸や漢方では対応できません。また、外科分野も西洋医学の領域です。骨折や出血、脳腫瘍など、構造に大きな問題がある場合は西洋医学が適しています。検査ができる点も強みです。

一方、東洋医学が得意とするのは、科学的検査では原因がはっきりしない症状です。

例えば、頭痛で病院を受診しても「異常なし」と言われるケースです。症状がある以上、検査では異常が見つからないだけで、体には何らかの不調が起きているはずです。このような場合、東洋医学的な視点で原因を捉えられるケースが多くあります。

また、多愁訴も東洋医学が得意とする分野です。頭痛、生理痛、便秘、花粉症、皮膚症状など、複数の不調が重なるケースでは、病院では対症療法が中心になります。それぞれ鎮痛剤やピル、ステロイドなどが処方されますが、根本改善には至らないこともあります。

まとめると、以下のようになります。

  • 西洋医学:救急救命・外科・検査
  • 東洋医学:原因不明の症状・慢性病・多愁訴

Q4.鍼灸の施術は痛いと聞きました。どのくらいの痛みがありますか?

鍼灸院はラーメン屋さんくらい違うとお話ししました。ラーメンにも激辛のお店があれば、だしの効いた優しい味のお店もあります。同じように、鍼灸にも刺激の強い施術と、ほとんど痛みを感じない施術があります。

使用する道具や刺激量、施術方法は鍼灸院によって異なります。刺激量が低い方法であれば、ほとんど痛みはありません。

当店では、お子様も受けられるほど刺激量の低い方法で施術しています。刺激が弱い=効果がない、というわけではありません。激辛の美味しいラーメンもあれば、優しい味でも美味しいラーメンがあるのと同様に、刺激量と効果は比例しません。

痛みが心配な方は、伝統的な東洋医学系の鍼灸院を選ぶと、比較的刺激は穏やかな傾向があります。中国鍼は鍼が太く長いため、痛みを感じやすいことがあります。

Q5.鍼灸の施術で感染症になることはありませんか?鍼の使いまわしはしていないですか?

現在の鍼灸院では、ほぼ100%使い捨ての鍼を使用しています。そのため、感染の心配はほとんどありません。

Q6.お灸により火傷の跡が残ることはありませんか?

お灸

現代の鍼灸で使用するお灸は、基本的に焼き切ることはありません。ほんのり温かい程度で取り除くため、火傷の心配はほぼありません。

まれに皮膚が弱い方の場合、軽いやけどのような状態になることもありますが、自然に治癒する程度です。

昔は焼き切る方法が主流で、火傷の跡が残る方もいました。これはダメージ後の回復力を利用する施術法でしたが、現在その方法を行っている院はほとんどありません。

そのため、お灸による火傷の心配は限りなく少ないと言えます。

Q7.鍼灸院に何回くらい通えば悩み事を解決できますか?

症状が出ているということは、体の機能が低下している状態だと考えられます。ですので、機能が上がれば、症状は改善に向かいます。

ただし、どれくらいで変わるかは年齢、症状の重さ、発症からの期間、そして生命力によって異なります。1年前からの症状と10年前からの症状では当然違ってきます。

体を良くすることは、筋トレに似ています。1回では変わりませんが、若い方や元々体力がある方は変化が出やすい傾向があります。

目安としては、6回受けてまったく変化がなければ、その後も大きな変化は期待できないかもしれません。一般的には、3〜4か月で体質が変わり始め、6回前後で何らかの変化を感じる方が多いです。

ただし、ぎっくり腰のように1回で改善するケースもありますし、難病の場合は6回では不十分ですので、あくまで目安としてお考えください。

Q8.東洋はり灸整骨院にはどんな格好で行けばいいですか?着替えは必要ですか?

当店では短パンとTシャツをご用意していますので、普段着でお越しいただいて問題ありません。

Q9.先生が1人の鍼灸院と複数名の先生がいる鍼灸院では何か違いがありますか?

鍼灸

これについては、鍼灸専門院という前提でお話しします。

鍼灸整骨院のように複数名で運営している院も多くありますが、鍼灸専門ではないことがほとんどです。例えるなら、回転寿司店のようなものです。寿司以外にラーメンやポテトもある店は、鍼だけでなくマッサージや整体、美容も行っている院に似ています。

鍼灸のみを専門にしている院の多くは、ほぼ1人で運営しています。鍼灸だけで生計を立てるのは現実的に難しく、複数名体制の鍼灸専門院はごく少数です。

人数が多い院は多くのお客様に対応できるため、実績は増えやすいでしょう。また、多くの方に施術したいという意欲もあるはずです。

ただし、規模が大きいから良いとは限りません。初診時に回数券を強く勧めてくるような場合は要注意です。

家族や親せき、友人に接するように対応しているかどうかが大切な見極めのポイントだと思います。

Q10.美容鍼と普通の鍼灸の違いは何ですか?

簡単に言えば、美容目的か症状改善目的かの違いです。

しかし、健康と美容は密接に関係しています。不健康な体に美容鍼だけをしても、本当の意味での改善は難しいでしょう。

以前、美容鍼専門院で働いていた方が「体が悪い方も多いのに、顔だけに鍼をしていても根本改善にならない。体も診られるようになりたいと思いました」と言って当店の面接を受けに来たこともありました。

ですので、理想を言えば、体をしっかり整えたうえで美容も行える鍼灸院がオススメです。

Q11.東洋医学を受けるか迷っているが、なかなか勇気が出ない方へ一言。

鍼灸施術

悩みがあるからこそ、改善方法を探されているのだと思いますが、鍼灸や東洋医学は少し敷居が高く感じられ、「自分にはまだ早いのでは」と思われがちです。「鍼灸より軽めの整体やカイロプラクティックの方が良いのかな」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、東洋医学は体全体を診て施術を行うため、慢性病や多愁訴、原因不明の症状にはとくに効果が期待できます。一度、東洋医学という選択肢も検討してみてください。

私は柔道整復師の免許もあるため、整骨院やカイロプラクティックでも勤務しましたが、東洋医学の幅広さと深さはまったく別物です。もちろん優秀な整体師やカイロプラクターの方もたくさんいらっしゃると思いますが、東洋医学の素晴らしさは特別だと感じます。

東洋医学は約1450年前、聖徳太子の時代に日本に伝わりました。これほど古い医学が、現代でも実践され続けているという事実は、それだけ実績があるからだと思います。

科学が人体にとって万能ではないからこそ、経験医学として積み重ねられてきた東洋医学には価値があります。

慢性病や多愁訴、原因不明の症状でお悩みの方は、東洋医学という選択肢をぜひ考えてみてください。当店はお子様でも受けられる優しい施術法ですので、安心してご相談いただければと思います。