こんにちは。緊急事態宣言も解除され、電車に乗っている人も少しずつ増えていますね。
在宅勤務で心が疲れてしまった方もいれば、在宅勤務が快適すぎて通勤したくない方もいると思います。これを機に、その人に合った働き方で働ける世の中になってもらいたいものです。
今日は、心や気持ちなどの【感情】について書いていきます。
我慢強い人が多い
「ストレスで体を壊す・・・」とよく言いますが、人間には我慢の限界がありますね。限界を迎えると、心身のどちらかに症状が出ることが多いです。
「胃潰瘍=ストレス」というのはよく聞くと思います。痛みや痒みなどの体の症状を抑える薬は市販薬でもありますが、感情に関しては市販薬でどうにか・・・とはいかず、みなさん我慢しています。この我慢している状態は東洋医学ではどのような状態なのか説明していきます。
東洋医学の感情
東洋医学には怒・喜・思・憂(悲)・恐(驚)で【五志】や【七情】と呼ばれるものがあります。これは肝・心・脾・肺・腎の5つの経絡とそれぞれ関係があり、ずっと同じ感情にさらされていると対応する経絡が傷付きますし、経絡が病んでいるとその感情が出やすくなります。また、同じ感情にさらされ続けていると他の経絡を傷つけることにもなります。
例えば胃潰瘍の場合、思いすぎると消化器系である脾の経絡を傷つけますので、胃に潰瘍ができやすくなります。他にも腎の経絡が弱ってくると恐れやすくなり物事に対して驚きやすくなります。生理前に落ち込むことや、イライラすることもこれで説明ができます。
ストレスの限界
自分のストレスの原因がどの程度か、分かりにくいですね。
- イライラしすぎて頭痛がする
- 不安で眠れない
- 緊張で食欲がない
- 何だか分からないけど涙がでる
など体に症状として出てくると、それはもう限界なんだなと感じます。胃潰瘍も急に潰瘍ができるわけではなく、初めは食欲がなくなったり、ご飯を食べると痛んだりと何かがあります。その何かが体に出た時点で、ストレスは限界です。
東洋医学ではどう対応する?
東洋医学には『補法(ほほう)』と『瀉法(しゃほう)』というものがあります。『補法』は気を補う手技で、『瀉法』は気を抜く手技です。問診しつつ脈をみながら補ったほうがいい経絡があれば補法で補い、抜いたほうがいい経絡があれば瀉法で抜きます。
終わりに
うつ病や不安障害、パニック障害などで来院する方も多く心と体は切り離して考えてはダメだな~と感じます。もし気になることがあれば、お近くの東洋医学専門の鍼灸院でご相談ください。