東洋はり灸院 統括院長の石丸です。
今回は「東洋医学による線維筋痛症の改善法」と題してお話ししたいと思います。
【動画解説】東洋医学による線維筋痛症の改善法
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※施術効果には個人差があります。
当店で線維筋痛症が改善した何人かのお客様とは対談をしていますが、お客様は最初、改善できないと思っていたそうです。ネットでも改善されたという情報がなく、「一生付き合ってくのか?」「一生服薬を続けるのか?」と不安に思っている方も多いようです。
そこで実際に改善に導いてきた実績から当店が行っている施術の全体像をご紹介したいと思います。
その他の症状
まず重要なのが、その他の症状もすべて改善していくことです。線維筋痛症の方のほとんどはその他の症状も抱えています。たとえば、その他の症状には以下のようなものがあります。
- 頭痛
- 肩こり
- 腰痛
- 鼻が悪い
- 生理痛
- 末端冷え性
- 睡眠障害
- 巻き爪 など
これらの症状があったとしても、病院では医師は線維筋痛症しか診てくれません。その他の症状は下記のようにそれぞれ診療科が分けられてしまいます。
頭痛 | 脳神経外科 |
肩こり・腰痛 | 整形外科 |
生理痛 | 婦人科 |
巻き爪 | 形成外科・皮膚科 |
しかし体はつながっているので、森全体をみて木を治す必要があります。
西洋医学では耳鼻咽頭科、皮膚科などと細分化されます。これが必要な時もあるかもしれませんが、線維筋痛症のような慢性病や科学では原因不明の病に対しては森全体を見ること、その他の症状も鑑みることが大切なのです。
不通則痛(ふつうそくつう)
次にポイントとなるのが、不通則痛です。これは東洋医学の言葉であり「通らざれば則ち痛みが出る」、つまり流れが悪いと痛いという意味です。
不通則痛はよく蛍光灯にたとえて説明されます。蛍光灯に電線がつながっていても電気がこなければ蛍光灯は点きません。これと同様に流れていないと症状が出るので、当店ではグルグルとめぐるように施術をしていきます。
また、線維筋痛症の方は日によって症状の度合いが変わることがあります。比較的楽な日や非常に辛い日など、症状にも多少の増減があるはずです。これはなぜかというと、ホルモン周期や気候の変動によって体が常に変化しているからです。ホルモン周期や気候の変動によって流れる度合いが変わるため、症状の増減が起きているのです。
この不通則痛の考え方から当店では東洋医学で常に流れている体をつくっていきます。
とくに重要な症状
最初にお話ししたとおり、線維筋痛症の改善にはその他の症状すべてを改善しなければいけません。しかし、その中でもとくに便秘や生理痛を含めた婦人科疾患と冷え性を中心に組み立てるとより効果的です。
まず便秘は、不通則痛とも関係するように止まってしまっている状態です。口から物を食べて下から出されるはずが途中で止まっているので、通っていないわけです。ですので、便秘の改善は非常に重要です。次に生理痛は、東洋医学ではお血の状態と考えられています。お血とは流れが悪いということなので、ここでも不通則痛とつながってくるわけです。生理痛や生理不順、PMSなどがない体にするためには流れをつくっていく必要があります。
そして冷え性ですが、これは容易に想像がつくと思います。流れ、循環が悪いから冷えているので、これらを取るようにすると線維筋痛症も改善します。
【対談動画】線維筋痛症を改善された女性へインタビュー
①患者さんとの対談「前編」
②患者さんとの対談「後編」
※施術効果には個人差があります。
線維筋痛症は東洋医学で改善を目指そう
当店の進め方をまとめると、まずは線維筋痛症以外の症状を総合的に考え、森を見て木を治すことを重視します。そして、その中でも便秘、生理痛、冷えなどの症状を中心に組み立てて不通則痛を改善し、流れのある体づくりをします。
このように施術を行った結果、当店では実際に多くの線維筋痛症のお客様を改善しています。
線維筋痛症は画像診断では直接的に診断できません。画像診断で骨や靭帯、筋肉、神経に問題があるとはならないわけです。つまり、蛍光灯にたとえると、蛍光灯は壊れていないのに点かない状態なのです。壊れていなくても電気が流れていなければ蛍光灯は点きません。ですので、東洋医学では流れる体をつくっていくのです。
その他の症状を改善しながら流れる体をつくっていくことで線維筋痛症は改善します。実際に当店では多くのお客様が改善されているので、ぜひ参考にしてください。