- 座っているとお尻に痛みがある
- 股関節が痛くて動作がしんどい
- スポーツのあとにお尻や太ももが痛くなった
このようなお尻周りの痛みは「梨状筋症候群」のSOSサインかもしれません。
スポーツの後などに痛みが出ることから、筋肉痛と勘違いする人も中にはいらっしゃいます。自分でなんとかしようと湿布を貼ったり、マッサージに通ったりする人もいるでしょう。しかし梨状筋症候群は病院の治療では改善しにくい病気のひとつです。
何度も病院に通うよりも、梨状筋症候群は東洋医学の鍼灸施術が効果的なことをご存じですか?
今回は梨状筋症候群について東洋医学の視点から改善法をくわしく解説いたします。
梨状筋の役割
梨状筋は股関節の動きに重要な役割を果たす筋肉です。主に足を外側に広げる動き、つまり平泳ぎのような動きをするときに活発に使われます。
梨状筋はお尻の深い場所にある筋肉で、末梢神経のなかでもっとも長い坐骨神経が通っています。
梨状筋症候群が起こるメカニズム
梨状筋症候群は実は筋肉そのものが痛んでいるわけではありません。なんらかの影響を受けて梨状筋が硬くなり緊張することにより、梨状筋のなかを通る坐骨神経が圧迫されます。すると坐骨神経痛を発症し、お尻周りに痛みやしびれが出てくるのです。
症状が進行すると、痛みやしびれがふくらはぎや足首と、徐々に下に広がっていくため早めの治療がカギとなります。
梨状筋の緊張や坐骨神経の圧迫は、打撲などの外傷でできた血腫やスポーツでの股関節の酷使などが考えられます。お尻が痛いということは座る動作が困難になるため、日常生活にも大きな支障が出るでしょう。
梨状筋症候群はどんな人に多い?
以下に心当たりがある人は梨状筋症候群を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
- デスクワークや長距離運転など、長時間イスに座ることが多い
- ゴルフやサッカーなど股関節をよく使うスポーツをしている
- 足をよく組むクセのある人
- 長時間立ちっぱなしの仕事をしている
これらはすべて、梨状筋を硬く緊張させる動作をしている人です。もしお尻や太ももに痛みや痺れがある場合は、症状が進行する前に早めに対処しましょう。
西洋医学(病院)の治療
もし整形外科などの病院で梨状筋症候群と診断されたら、どのような治療をするか見ていきましょう。
まず、痛みをとるためには消炎鎮痛作用のある湿布や痛み止めなどの処方、神経ブロック注射をされるのが一般的です。緊張状態を緩和させるために、電気治療や温熱処置などの物理療法を行うこともあるでしょう。ほかにもストレッチを促される場合がありますが、梨状筋はデリケートな筋肉のため負荷をかけすぎると逆効果になる恐れがあります。
いずれの治療も一時的に痛みを楽にする保存療法のため、根本から梨状筋症候群を治すことはできません。
手術のリスク
痛みが続くと梨状筋を切断する手術をすすめられることもあります。しかし手術は身体にメスを入れるため不安も大きく、後遺症のリスクも0ではないため簡単にできるものではありません。
東洋医学の梨状筋症候群への考え方
東洋医学では痛みを一時的に緩和させるのではなく、身体の機能を整えて根本から痛みをとるための施術を行います。身体に不調が起こり、痛みが発生するときは体内の「気」「血」「水」のバランスが崩れていると、東洋医学では考えます。
「気」は生命エネルギー、「血」は血液、「水」はリンパ液などの体液に相当し、この3つは相互に関連し合いながら体内を循環しています。
例えば血の巡りが悪くなると坐骨神経痛が悪化したり、リンパ液の流れが悪くなると下肢にむくみが出たりと、気・血・水の乱れは梨状筋症候群の症状にも大きく影響しているのです。
また、梨状筋症候群に悩む人は冷え性や片頭痛、眼精疲労といった症状もよく併発されます。
これらもすべて気・血・水の循環が影響しているため、東洋医学の施術で合わせて症状の改善が期待できるでしょう。
東洋はり灸院 たまプラーザ院の施術の流れ
当院では以下の流れで施術を進め、症状の改善を目指していきます。
四診法(カウンセリング)
お客様にご記入いただいたカウンセリング表を元に、東洋医学に古くから伝わる「四診法」というカウンセリングを行います。これは五感を使った診断法で、症状の根本的な原因を探る大切な役割を果たします。
お客様一人ひとり丁寧にヒアリングを行いますので、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
経絡治療
四診法を元に、症状にもっとも効果的なツボ(経穴)に鍼とお灸で刺激を与える経絡治療を行います。
刺激を与えると聞くと、痛かったり熱かったりと苦痛を伴うイメージがあるかもしれません。しかし当院の施術は、日本人向けに改良された安全で高品質な鍼とお灸を使用しています。そのため痛みや熱さを感じず、心地よい刺激で施術を受けられるので安心です。
梨状筋症候群の場合は、陽陵泉(ようりょうせん)と呼ばれる坐骨神経痛に効くツボや、外関(がいかん)と呼ばれる自律神経を整えるツボなどに鍼灸でアプローチをかけていきます。
今後の説明
当院の施術は自然治癒力を引き出し、再発しない身体づくりを目指すものです。梨状筋症候群をくり返さないためにも、今後の改善法や施術の方向性などをしっかりご説明させていただきます。また、必要に応じて食事や生活習慣の指導も行っています。
梨状筋症候群についての解説動画
鍼灸施術でお尻の痛みとさようなら!
梨状筋症候群は、早めに正しい対処をすれば治らない病気ではありません。まずは痛みの原因を探り、梨状筋症候群をくり返さない身体づくりを目指していきましょう。
薬や注射、湿布を使う前に、ぜひ副作用のリスクのない東洋医学の鍼灸施術をお試しください。スタッフ一同、お客様の症状改善のため全力でサポートさせていただきます!