くしゃみが出ると、まずはじめに風邪や花粉症を疑いますよね。くしゃみは体におけるセンサーの役割を果たしているため、何か体に異物が入ってきた時や、異変が起こっている時にくしゃみとして出てきます。
多くの方はくしゃみが出るメカニズムについてご存知ないのではないでしょうか。そこで今回は、東洋医学の観点からくしゃみが起こる仕組みや対策法についてお伝えしていきます。
くしゃみはなぜ起こるの?
くしゃみがなぜ起こるのか、考えたことがないという方も多いと思いますが、まずはくしゃみと関連する器官の働きをご紹介します。
鼻腔 | 気道の玄関にあたり、粘液腺が豊富で取り込んだ空気を暖めたり、湿らせる働きがあります。 |
鼻毛 | 鼻腔にあるバリアとセンサーの役割があり、ウイルスやホコリ、花粉の侵入を防ぎます。 |
後鼻神経 | 鼻水の分泌をおこない、呼吸中枢に対して体内に異物が入ってきたことを知らせます。 |
難しい言葉も出てきましたが、くしゃみのメカニズムを簡単にまとめると以下の4つのようになります。
- 異物(ウイルスや花粉、ホコリなど)が鼻に入る
- 鼻毛でそれ以上異物が奥に行くのを防ぐ
- 鼻にある神経が異変に気づき、鼻水の分泌と呼吸器をつかさどる神経への伝達をおこなう
- 反射としてくしゃみが起こる
このように、くしゃみは花粉やホコリなどのアレルゲンやウイルスなど、外から異物が入ってきた時に追い出そうとする防御反応なのです。
この反応は体にとっても自然なことであるため、くしゃみが起こったら「何が原因か」を特定することが望ましいでしょう。
東洋医学から見た「くしゃみ」
主に風邪をひいた時に出るくしゃみですが、東洋医学では風邪のことを「ふうじゃ」と読みます。また、人には生命力や自然治癒力といったエネルギーが備わっており、これを「正気」と呼びます。
風邪や外から入ってきた悪いもののことを外邪(がいじゃ)」と呼ぶのですが、正気は外邪と戦う免疫力と言われています。
古く伝わる中国医学の古典『黄帝内経』には、このような言葉が書かれています。
「正気が体内に充満していれば、邪気は侵入できない」
つまり、体が持つ戦う力が十分にあれば外から来た異物による攻撃を跳ね返すことができるということになります。体の正気が少なくなってしまうと、外邪の侵入に立ち向かうことができなくなり、さまざまな病気となってどんどんと衰退していってしまいます。
くしゃみは体に異物が入ってきたことを知らせるセンサーの役割を果たしているため、まずはなぜくしゃみが起きているのかを追求する必要があるでしょう。
寒さ、もしくは花粉などのアレルギーなど、くしゃみが起こる原因はさまざまですが、正気の状態や外邪の種類、性質を見極めたうえでアプローチできるのが鍼灸の強みです。
東洋はり灸院の鍼灸とは?
東洋医学における鍼灸では、ひとりひとりが持つ体質のバランスが崩れて内蔵の機能が低下しているところ、つまり根本的な原因を見つけて改善していくことを目指します。
例えば、森全体の様子を見た後に不調を起こしている1本1本の木を健康に導くという考え方になります。一般的には症状を起こしている木にしかアプローチをしないため、薬が切れたら症状が再発してしまうちおうケースを多く見受けます。どのような症状であっても根本的な原因は別にあるため、私たちはそこの部分に着目して徹底的にアプローチをおこないます。
今までに鍼灸を受けたことがない方の中には「痛いのではないか?」と不安に感じられる方もいらっしゃるでしょう。「はり」や「お灸」といった言葉には少し怖い印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし安心してください。当店では刺激や痛みを伴う鍼や熱さを感じるお灸をすることはほとんどありません。その証に、小さなお子様から高齢者の方まで老若男女問わずに、さまざまな体の不調で来店されています。
また、他店では安価なステンレス鍼だけを使って施術をおこなっている場合が多いですが、当店は身体に高い効果を発揮する金や銀の鍼も使っています。特に銀の鍼は柔らかく体にも優しく、その都度使い捨てであるため、痛みはもちろん衛生面を気にされる方でも安心です。
ひとりひとりに合わせたオーダーメイドの施術をおこないますので、症状に的確にアプローチできることから、多くの改善実績があるのも当店の強みとなっています。くしゃみをはじめ、あらゆる症状でお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
くしゃみを改善して快適な毎日を目指そう
風邪や花粉、ホコリなどが原因で起こるくしゃみを「たかがくしゃみ」と思ってしまうことも多いかもしれませんね。
くしゃみは体のセンサーとしての役割を果たしているため、くしゃみが出るということは体に何かしら異変が起きたということになります。まずはなぜくしゃみが起こっているか、根本的な原因を見つけ、病気に負けない健康な体づくりを私たちと一緒に目指しましょう。