- 腰痛と合わせてお尻のしびれやダルさがある
- 前かがみより後ろに反らす動作がつらい
- 足に脱力感が出る
- 長時間歩くと腰や足がしんどい
- 尿が出づらいなど排尿トラブルがある
これらの症状がある人は、腰からSOSサインが出ている証拠です。
整形外科を受診すると「すべり症」と診断される人が多いでしょう。このすべり症はさまざまな種類があり、原因や対処法も症状によって異なります。
今回は東洋医学の視点から、腰のすべり症に関する知識や情報、改善方法についておはなししていきます。
すべり症の状態と症状
すべり症は、腰の椎骨の並びがずれて上下の椎骨が前後に滑った状態のことをいいます。
とくに分離が起きた腰椎は不安定で、前方に滑って位置がずれやすくなります。体を後ろに反らすと痛みが増すのが特徴で、腰やお尻にしびれを伴う場合が多いです。また、重心を前にかけると痛みが和らぐことから猫背気味になりやすくなります。
しかし前傾姿勢は腰椎の間にある椎間板に負担がかかりやすく、新たな腰の疾患を招く恐れもあるため、早めのケアが必要です。
すべり症のタイプと原因
すべり症といっても、タイプや原因がそれぞれ異なります。
タイプにより改善方法も変わってくるため、まずは自分のすべり症はどのタイプかチェックしてみましょう。
①腰椎分離すべり症
腰椎分離症の約30%がすべり症に進行するといわれています。
そもそも腰椎分離症とは、椎骨の背側に連なる椎弓という部分の上下にすき間ができてしまう障害のこと。主に第4、第5腰椎の間に起こるのが特徴で、激しいスポーツによって負荷がかかることにより発症されます。特に成長期の子どもは注意が必要で、おとなになってから発症した場合も、過去にスポーツを経験していた人が多いようです。
分離症が進行すると、椎弓のすき間が前後にずれてすべり症に発展します。すべり症は悪化すると椎弓の突起間に段差が生じ、神経を圧迫する原因となります。すべり症がしびれを伴う場合が多いのはこのためです。
②腰椎変性すべり症
すべり症の中でも分離がないものを腰椎変性すべり症と呼びます。40歳以上の女性に多く見られるのが特徴で、ほとんどが第4、第5腰椎の間に起こることがわかっています。
原因ははっきりわかっていない部分も多く、加齢や女性ホルモンが影響しているのではないかと指摘されることが多いようです。
腰椎変性すべり症は、症状が進むと足の脱力感や筋力の低下が見られ、長距離を歩くことが困難になる間欠跛行が起こります。
③形成不全性すべり症
すべりの程度が大きく、手術を勧められることが多いのが形成不全性すべり症です。
これは生まれつき椎弓部分の発育がよくないため起こる、非常にまれな先天性の障害となります。
西洋医学の治療法と東洋医学の施術法
西洋医学の場合
西洋医学の治療法は、整形外科を受診したときを例にとってみていきましょう。
整形外科ではまず、レントゲンやCT検査などの画像診断によってすべり症の診断を行います。治療はコルセットなどで腰を補強する装具療法、痛みが強い場合は薬や神経ブロック注射などを用いて鎮痛、ストレッチなどで日常生活の改善が挙げられます。
しかしこれらの保存療法は効果が芳しくないケースも多く、手術を勧められることも。手術はリスクも高いため、簡単に選べる選択肢ではありません。
ではなぜ、病院での治療法は効果があまり期待できないのでしょうか?
それは、西洋医学は静止した腰の状態だけを見て症状を判断しているからです。すべり症は腰だけが原因ではないのに、腰だけしか見ない病院ではいつまでたっても改善することができません。
東洋医学の場合
一方、東洋医学は検査自体を全身の動作をチェックしながら行います。
日常動作における身体の不調は、動いている状態でないと正しく判断することはできません。身体をパーツで区切らずに、総合的に診断するのが東洋医学の特徴です。
東洋医学では、四診法という伝統的な手法で一人ひとりの症状を丁寧にカウンセリングし、根本的な原因を究明するところから施術がスタートします。そのため、的確に不調の原因にアプローチできるので、自然と症状は改善へと導かれます。
東洋医学はまさに「森を見て木を治す」総合的な医療なのです。
東洋はり灸院 たまプラーザ院の施術の特徴
当店は東洋医学の理念を重んじ、業界に2%しかないとされる鍼灸に特化した希少な鍼灸院です。スタッフは全員が国家資格をもったプロで、繊細な技術と多くの実績を誇っています。
当店の施術は、痛みやしびれなどの表面化している不調を施術する「標治法」と、身体の内側にアプローチをかけて自然治癒力を引き出す「本治法」を並行して行うのが特徴です。
施術は業界の中でも最高技術と謳われる「経絡治療」をメインとしています。経絡治療とは身体のツボ(経穴)に鍼やお灸で刺激を与え、不調を改善させる施術です。
当店では初めてのお客様でも安心して施術が受けられるよう、
- 痛みの少ない使い捨ての「鍼」
- 熱さを感じづらい国産の「お灸」
といった、最高級の道具を使用しています。安全面、衛生面も配慮も、もちろんばっちりです。
病院での治療で効果が出なかったというお客様は、ぜひ当店の鍼灸施術をお試しください。
すべり症についての解説動画
ご質問への回答
手術するほどではない場合と手術を勧められている場合で異なる点などありますか?
手術を勧められている場合と言うのはレントゲン、CT、MRI。つまり画像を撮って明らかに、目に見える異常がある場合ですね。例えば腰椎の3番が折れ曲がっているのが痛みの原因だとわかる場合はその異常を物理的に治すための手術が必要だと思います。
手術するほどではない状態と言うのは、レントゲン、CT、MRIなどの撮影をしたけど原因が見つからない、決定性に欠ける場合です。この場合は手術のしようがありませんので、手術をするほどではないということだと思います。
すべり症を改善して痛みやしびれとお別れを!
腰は身体の要となるパーツです。痛みやしびれを我慢して生活していると、身体だけでなく心にも負担がかかってつらいですよね。薬を飲んだりストレッチをしたりしても治らないすべり症の症状は、東洋医学に特化した鍼灸施術が効果的です。
すべり症にお悩みの方は、ぜひ当店までお気軽にご相談ください。いっしょに痛みやしびれのない元気な腰の状態を取り戻しましょう。