ある日突然、顔を針で刺すような痛みに襲われた場合、三叉神経痛の可能性があります。強い痛みを伴い、生活に支障が出る恐れもあるため、なるべく早く対処するようにしましょう。
三叉神経痛は、原因により勧める医学が異なる病気です。今回は東洋医学が有効な三叉神経痛と、当店の鍼灸について詳しく解説していきます。
三叉神経痛とはどんな病気?
三叉神経とは、顔の感覚を脳に伝えている神経です。西洋医学(病院)では、血管などに神経が圧迫されることで三叉神経痛が起こるといわれています。圧迫により、顔に三叉に分布している三叉神経に電流が走るような激しい痛みが走るのが特徴です。
血管や腫瘍など、圧迫の原因が明らかな場合は、外科的な処置が必要となります。しかし三叉神経痛の中には、神経の圧迫がなくても同様の症状が起こることがあります。こうなると西洋医学ではお手上げで、原因不明と診断されてしまうのです。
一方、東洋医学には「不通即痛(ふつうそくつう)」という考えがあります。これは身体の通り(巡り)が悪ければ、痛みが出るという意味です。つまり、三叉神経痛は圧迫がなくても身体の循環が悪いと痛みが生じることがあります。このタイプの三叉神経痛の場合は、東洋医学の出番です。
三叉神経痛に対する西洋医学と東洋医学の違い
三叉神経痛と病院で診断された場合、治療として抗てんかん薬を処方されるのが一般的です。これは痛みの情報が神経に伝わるのを抑え、痛みを緩和させる作用があります。ほかにも神経ブロック注射や鎮痛剤といった痛みに対する対症療法も行われるようです。これらは神経の圧迫が見られる三叉神経痛には非常に有効ですが、圧迫がない場合はあまり効果が見られません。
しかし、三叉神経痛にお悩みの方の何割かは、圧迫を受けていないのに痛みを感じています。この原因不明の三叉神経痛には、東洋医学の鍼灸施術が有効です。三叉神経痛などの神経が長く続く痛みは、慢性痛に含まれます。慢性病こそ東洋医学の力が発揮できる分野のため、病院に行っても改善されない三叉神経痛の症状にお悩みの方は、ぜひ東洋医学の施術を選択肢に入れてみてください。
東洋医学の鍼灸が三叉神経痛に有効な理由
東洋医学の鍼灸が三叉神経痛になぜ有効かというのは、先にお話しした不通即痛が関係しています。東洋医学ではわたしたちの身体には「気・血・水」が巡っていると考えられています。簡単にいうと気は生きるためのエネルギー、血は血液、水は血液以外の体液です。
これらの通り道である経絡の上には、ツボ(経穴)が点在しています。そして経絡は五臓(肝臓・心臓・肺・脾臓・腎臓)とつながっていて、ツボを刺激することで活性化されます。つまり、ツボを刺激することで内臓機能が向上し、気・血・水の巡りも良くなるのです。巡りが良くなれば痛みの元が解消されるので、すなわち三叉神経痛も改善されます。
鍼灸が有効な三叉神経痛か判断するポイント
ここまで、三叉神経痛は圧迫が原因かどうかによって、西洋医学と東洋医学のどちらで対処すべきかをお話しをしてきました。しかし、圧迫が原因かをお客様自身で判断することは難しいと思います。そこで、東洋医学が有効な三叉神経かを判断する方法があります。
まずは、三叉神経痛の症状が日によって変化が出るかどうかをチェックしてみましょう。もし変化があれば、東洋医学の鍼灸で改善される可能性が高いです。圧迫が原因であれば、時間や条件で症状が異なるのはおかしいため、ひとつの判断基準となります。
症状が日によって異なる場合は、
- 気温や気圧の変化があった
- 季節の変わり目
- 1日のなかで特定の時間に不調が出る
こうした条件で症状が変動することが多いです。これらは重要な判断基準となるため、ぜひ東洋医学専門の鍼灸院におかかりの際はお伝えください。
長引く顔の痛みは東洋医学の鍼灸で撃退!
顔に激しい痛みが生じると、日常生活にも支障が出てツライものです。長引く顔の痛みにお悩みの方は、ご自身の症状が日によって変わるかどうか振り返ってみてください。
もし変動があるようでしたら、東洋医学の鍼灸が力を発揮します。ぜひ、東洋医学専門の鍼灸院までご相談ください。お近くでしたら、東洋はり灸院があなたの三叉神経痛をサポートさせていただきます。