【頭痛】東洋医学の4タイプ別アドバイス

頭痛

こんにちは。当店では頭痛で来店する患者さんも結構多く、よく皆さん頭痛で鍼灸に来ようと思ったな~と感心してしまいます。

私は鍼灸師にならなければ、頭痛に鍼灸が有効だなんて知ることはなかったと思います。頭痛で悩んでいる方に届けばいいなと思いながら、今日は頭痛について書いていきますね。

頭痛にはタイプがある

五臓六腑

東洋医学では頭痛を4タイプ【①肝②肺③脾④腎】に分けて考えます。分け方としては痛み方、痛む部位、痛むタイミングなどがあります。

  1. ズキズキと拍動性の痛み⇒「肝」
  2. ぎゅーっと持続的な痛み⇒「肺」
  3. 前頭部(おでこ)周辺の痛み⇒「脾」
  4. 後頭部の重い痛み⇒「腎」

もちろん色々複合して出ている方もいると思いますが、とりあえずこんな感じで分けていきます。

…と言われてもピンと来ない方も多いかもしれません。次の院長解説動画をぜひご覧ください。

頭痛について 院長解説

①肝のタイプ

肝のタイプの頭痛は、血管が脈打つようにドクンドクンと拍動するような頭痛で目の奥が痛むこともあります。「目の奥が痛む」と聞いて、痛みが分かる方はこのタイプの頭痛の可能性が高いですね。強いストレスにさらされた後によく出ることもあります。

肝のタイプには

  • 足臨泣(アシリンキュウ)
  • 崑崙(コンロン)

という、足にあるツボを使います。

②肺のタイプ

肺のタイプは、ハチマキを巻いたようにギューッと締め付けられるような痛みが持続するのが特徴です。慢性的な肩こり・首こりからくる筋緊張性の頭痛はこのタイプです。便秘をしやすい方も多いですね。

肺のタイプには

  • 孔最(コウサイ)
  • 瘂門(アモン)

を使用します。

動画でも忠告しているのですが、瘂門は知識のある人じゃないと危険なので、鍼灸学生さんなどが興味本位で深く刺さないでください。

③脾のタイプ

脾のタイプは天候の変化で前頭部(おでこ)に頭痛が起こりやすい特徴があります。湿気が苦手な体質ですので湿度が高くなると調子が崩れやすくなります。台風の前になると必ず頭が痛くなる方は、このタイプですね。頭皮が浮腫んでぶよぶよしている方を多く見かけます。

脾のタイプには

  • 足三里(アシサンリ)

という胃の経絡のツボが有効です。

④腎のタイプ

腎のタイプは後頭部の重だるい痛みが特徴です。冷えると調子が悪くなりやすく、足元は冷えているのに頭はぼーっとのぼせていることもあります。本来は“頭寒足熱”が理想なので、逆転してしまっていることで症状が出やすくなります。

腎のタイプには

  • 次髎(ジリョウ)
  • 天柱(テンチュウ)

を使います。

まとめ

施術

患者さんの反応を見ていると、いくつかのタイプが複合している方もいますし、女性は生理周期に伴って頭痛が出ることも多いです。

いきなりスパッと頭痛が出なくなるわけではないのですが、鎮痛剤を手放せる日は来ますので、お悩みの方はお近くの東洋医学専門の鍼灸院へご相談ください。

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