今日は令和2年12月21日です。この日は冬至(とうじ)といいます。
今回は、昔から伝わる冬至の過ごし方について紹介します。
冬至とは
冬至とは「冬に至る」と書きます。冬至とは何かというと、最も昼間が短い日です。
夏の「夏至」が終わって、秋を越え、冬になり、どんどん日が短くなってきます。冬至に近づくにつれて日がだんだんと短くなっていき、冬至を越えた次の日から昼間が長くなっていきます。
陰極まれば陽に転ずる
東洋医学では「陰極まれば陽に転ずる」と言葉があります。
これは「陰が極まれば陽にいきます」という意味で、冬至はこの「陰に極まっていること」と同じです。昼間が短く、夜の時間が長く、こうして陰が極まり、次の日からどんどん陽に向かっていく日が冬至ということです。
冬至の日の過ごし方
冬至の日は昔からゆず湯に入ります。お風呂にゆずを入れて、それにつかって過ごしました。
なぜかというと1つは「湯治(とうじ)」という言葉にかけたのではないかといわれています。湯治とはお風呂に入って症状を改善させる治療法です、つまりだじゃれですよね。
また、なぜゆずなのかというと、2つの説があります。
1つはゆずなので、「融通がきくように」、融通がきいてうまく世の中を渡れますようにという意味が込められているそうです。
もう1つは冬のゆずは香りが強いため、邪気…「悪いものを追い払ってくれるのではないか」と昔の人は考えました。
おわりに
本日は「冬至の由来と過ごし方」についてご説明しました。
冬至は寒い時期ですので、温かいゆず湯に入ってしっかり温まっていただいて、邪気を追い払って元気に過ごしていただければと思います。