本日は意外と知られていない「かくれ脱水」についてお話したいと思います。
脱水症状は夏に起こりやすいと思われている方がほとんどではないでしょうか。しかし、実際には夏以外の季節にも脱水症状は起こります。
「暑くないから」「夏ではないから」といって油断していると、脱水症状を引き起こしてしまうことがあります。身体の水分が少なくなると、免疫低下にもつながりますので、かくれ脱水の原因を知り、しっかりと対処していくことが大切です。
【動画解説】かくれ脱水について
かくれ脱水になる原因
かくれ脱水になる原因は主に以下の3つだと言われています。
- 水分補給不足
- 乾燥
- カフェインの摂りすぎ
一つずつ詳しく見ていきましょう。
①水分補給不足
一つ目の原因は水分補給不足です。
気温が高くないと夏場に比べて喉が渇きづらいので、水分補給も怠りがちになります。さらに普段から水分をこまめに飲む習慣がない方は1日にコップ1杯程度しか水を飲まないなんていうこともあるのではないでしょうか。この状態は非常に危険ですので、喉が渇かなくてもこまめな水分補給を心がけましょう。
②乾燥
二つ目の原因は乾燥です。
温度が低いと乾燥しやすくなり、皮膚から水分が蒸発してしまいます。私たち人間の体内には多くの水分が存在していますが、身体の水分が外に逃げてしまうと水分量が足りなくなり、脱水症状を引き起こします。
③カフェイン
三つ目の原因はカフェインの摂りすぎです。
カフェインには利尿作用があるため、頻繁にトイレに行きたくなってしまいます。尿として水分を身体の外に出してしまうと体内の水分量が不足してしまいますので、コーヒーや緑茶をよく飲まれる方は注意してください。
かくれ脱水の症状と対処法
かくれ脱水では以下のような症状が見られます。
- 皮膚がカサつく
- 口がネバつく
- ふらふらする
- 身体がだるくなる
一見、通常の脱水症状と似たような症状ですが、かくれ脱水の方が軽度であることが多いため、自分でも気づきにくいという特徴があります。
これらの症状が起こったときはもちろん、起こる前の予防策として以下を心がけてみてください。
- 水分をこまめに摂る
- カフェインをできるだけ避ける
- 室内の湿度を高く保つ
- 体温調節
- お灸
まず一番簡単にできる水分補給のやり方から変えるだけでもかくれ脱水を防ぐことができます。一気にガブ飲みするのではなく、こまめに水分を摂ることで常に体内の水分量を十分な量に保つことができます。
そして日頃からコーヒーや緑茶などカフェインが多く含まれている飲み物を飲むことが多いという方はできるだけ避けるようにし、水や白湯などを積極的に飲むようにしましょう。
乾燥もかくれ脱水の大きな原因となるため、加湿器を使ったり、蒸しタオルや洗濯物を部屋に干し、室内の湿度を高く保ちましょう。こうすることで乾燥が原因で水分が外に逃げる現象を防ぐことができます。
体温調節もかくれ脱水を防ぐためには必要不可欠で、たとえば暖房が効きすぎている部屋で厚着をするといったことは避けましょう。汗をかけばかくほど水分が外に逃げていってしまいます。適切な室温、湿度、服装を心がけることで、体内の水分量を一定に保つことができます。
経穴(ツボ)
私たちの体中に「経穴(ツボ)」が多数存在しますが、体内の水分量を調節するのにお灸が非常に有効です。
数あるツボの中でも特に水分調節に効果があるのが「水分」と呼ばれるツボです。
水分はへその真上、親指1本を横向きに置いたところにあり、このツボへのお灸がかくれ脱水に効果的と言われています。
かくれ脱水を改善して快適な毎日を目指そう
本日は意外と知られていないかくれ脱水についてお話させていただきました。
季節関係なくどんな人にでも起こりやすい症状ですので、今回ご紹介した対処法や予防法を参考にして、みなさんもお気をつけください。