今回は病気になる原因について解説させていただきます。
病気になる原因は
- 内因
- 外因
- 不内外因
この3つに分けられることをご存知でしょうか。
内因は精神やメンタル、外因は外から入ってくるウイルスや細菌、不内外因はそれ以外の原因のことをいいます。今回はまず「内因」について見ていきましょう。
内因の種類と症状
日本には昔から「心身一如」という言葉があります。
この言葉の意味は「肉体と精神は切り離せないもので、お互いに影響し合う」というもので、実際に経験したことがある方も多いのではないでしょうか。つまり、健康状態は精神の状態によって大きく左右されるということになりますね。
内因には、怒・喜・思・憂・悲・恐・驚の7つの種類があるとされています。
① 怒 | 激しい怒りは肝の働きを悪くします |
② 喜 | 喜びすぎると、心の働きに悪い影響を与えます |
③ 思 | 思い悩みすぎると、消化器、胃に負担をかけます |
④ 憂 | 憂鬱の「憂」で、くよくよしていると呼吸器や自律神経系によくありません |
⑤ 悲 | 悲しみすぎると、呼吸器の働きを悪くします |
⑥ 恐 | とても恐いことが起きた時には腎の働きが弱まります |
⑦ 驚 | 大きく驚くような出来事が起こると腎の働きを低下させてしまいます |
一見、精神的にプラスの状態である「喜」であれば、体に良い影響をもたらしそうなものですが、実際はそうではない場合が多いです。
具体的な症例
ご紹介した7つの感情は日々生活している限り、日常的に感じられるものでしょう。
例えば、宝くじの高額当選をしたり、ずっと片思いだった相手との恋愛が成就するなど、一般的には非常に喜ばしい出来事ですね。
しかし、あまりにも喜びが強い出来事が起こると、肝の働きを悪くし、あらゆる症状を引き起こします。また、隠れている誰かからいきなり「わっ!」と大声で驚かされると、びっくりすることにより腎の働きが低下してしまいます。
ここからは実際にあった方の事例を見ていきましょう。
コンビニで強盗にあったAさんのケース
Aさんは以前コンビニで働いていました。その際に、お店の売上金を狙う強盗にナイフを突きつけられてお金を出すように要求されたことがあったそうです。その際、あまりの恐怖と驚きに夜も寝られなくなってしまいました。
そして同時にひどい寝汗や頻尿など「腎」の症状が強く出るようになったようです。恐怖や驚きの感情は腎の機能低下に関連しているという考え方から、腎の機能を高める施術をおこなわせていただきました。
このケースのように、
- 「最近どのような出来事があったのか」
- 「現在どんな心情でいるのか」
をお客様とよく話させていただくと、自然と体調不良の原因が見えてくることがあります。
【動画解説】身体を崩す原因~精神面について~
平常心を保って常に健康な状態を目指そう
生きていると悲しいこと、怖いこと、嬉しいこと、思い悩むことと、さまざまな精神状態を経験すると思います。これらの出来事はある日突然おとずれるものがほとんどなので、完全に回避することはできません。
しかし、何が起こってもできるだけ平常心を保てるようになると、何が起こっても不快な症状に悩まされることも少なくなるでしょう。