こんにちは。今日は東洋医学から見た腰痛について書いていきますね。
腰は体の要ですので、痛めてしまうと生活のどのシーンにも支障があります。長年苦しんでいる方もいれば、「さっき急に痛めて動けなくなりました…」なんていう方もいると思います。
腰痛と一括りにしても、詳しく話を聞いてみるとみんなバラバラです。そんなバラバラな腰痛を、東洋医学ではどのように見分けているのかを説明します。
腰痛のタイプ
腰痛といってもどのような動きで痛むか、楽になるかはそれぞれ違います。
- 急に痛めたのか
- ずっと前から痛かったのか
- 前に倒すと痛い
- 後ろに倒すと痛い
- じっとしていると痛い
- 動き始めが痛い
などなど問診を重ねると違いが出てきます。この違いについて、詳しくみていきましょう。
腰痛について 統括院長の解説
肝の腰痛
東洋医学では肝のツボは筋肉と深い関わりがあり、前屈で痛む方はこのタイプです。ギックリ腰は肝が多いですね。ギックリ腰は重いものを持って・・・なんてベタな理由は少なくて、大体は「心当たりがないけどギックリ腰になってしまった」という方が圧倒的に多いです。
肝のタイプの腰痛は
- 急性は外丘 (ガイキュウ)
- 慢性は陽陵泉 (ヨウリョウセン)
といったツボを使います。
腎の腰痛
腎のツボは骨と密接に関係があり、後屈や立ってると痛い方はこのタイプです。腰が反っていると症状が出るので、しゃがんだり前かがみになると楽になります。腎は寒さが苦手ですので、寒いと痛み始めたりします。座骨神経痛などは腎のツボで施術することがほとんどです。
腎のタイプの腰痛は
- 委中 (イチュウ)
- 腎兪 (ジンユ)
のツボを使います。
肺の腰痛
朝起きた時が1番痛い方はこのタイプです。起きて少し時間がたつと痛みが気にならなくなるのですが、朝が本当に調子が悪い方が多いです。腰痛以外にも肩こり、便秘があったり、気が落ちやすいなどあります。
肺のタイプの腰痛は
- 孔最 (コウサイ)
- 腰陽関 (コシヨウカン)
で肺を元気にしていきながら腰痛を良くしていきます。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
腰痛と言ってもタイプがあり、それぞれ対応を変えていかないと改善しないので体質の見極めが重要になります。今現在、腰痛や足腰の症状でお困りの方、マッサージなどでなかなか良くならない方は、お近くの東洋医学専門の鍼灸院へご相談ください。