今回は、ぎっくり腰を改善するときのポイントについていくつかお話ししたいと思います。
ぎっくり腰は、日常の運動をする中でいきなり激痛が走るといった症状が圧倒的に多く、
- 歯ブラシを取ろうとした
- 立ち上がろうとした
- 靴下を履こうとした
- 少し重い荷物を持とうとした
といった動きのあとで急に痛くなったり、翌日起床したら痛くて動けなくなっていたといったお話をうかがいます。
引っ越し作業でタンスを持ち上げたり、ピアノを運ぼうとするのは、日常の運動の範囲ではありません。9割ほどの方は、こうした過激な運動ではないにも関わらず、急に激痛が出たと訴えられるのです。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰(急性腰痛症)は、西洋医学に基づく病院では、その原因がわかりません。もう動けないほど痛いのに、曲げられないほど痛いのに、レントゲンやMRIでは異常所見がないため、湿布や痛み止め、注射といった対症療法をとることになります。
東洋医学では、ぎっくり腰の原因は季節の変わり目にあるとしています。温度差、湿度変化が要因となって、ぎっくり腰が起こるのです。
変化のない毎日の生活の中で、急にぎっくり腰になったと思っていても、その根底に実は、季節や温度、湿度といった外部環境の変化があるのです。
自分をとりまく環境が大きく変わるときには、身体の免疫力が落ちます。機能の働きが悪くなり、少ししか動いていないにも関わらず、痛みが出るようになるのです。これは、ぎっくり腰の症状がある患者さまの9割以上に共通する特徴です。
西洋医学では原因不明?
こういった季節の変わり目に、温度差や湿度の変化などで痛みの出る腰痛は、病院では原因がよくわかりません。外部環境と身体の関係は、科学で証明できるものではありませんし、そういった観点も持ちあわせていません。
西洋医学はあくまでも、構造医学です。骨、筋肉、神経といった構造医学の世界にあるため、外部環境などを考慮に入れることはないのです。
ぎっくり腰の鍼灸施術
ぎっくり腰の痛みも、東洋医学専門の鍼灸であれば、1、2回の施術ですみます。80パーセント以上の患者さまは、1回の施術でよくなります。外部環境や体質などに留意してツボを選べば、すぐに改善することができるのです。
極端なことをいえば、腰に1本も鍼を打つことなく、改善することもできます。腰が悪いわけではなく、外部環境の変化によって身体の働きが悪くなったサインが、腰に出ているだけだからです。悪さをしている原因をしっかり鍼灸を施せば、腰にふれなくても、簡単に改善することができるのです。
ぎっくり腰は冷やす?温める?
インターネットでは、「ぎっくり腰の症状が出たときは冷やすように」と書かれている場合が多いようです。これは、科学の世界で「痛みの原因は炎症にある」と考えるからで、インターネットの情報は、西洋医学や科学の視点によるものが多いためです。
しかし、ぎっくり腰の原因は西洋医学では解明されていないため、この情報はあてになりません。その症状は、後ろからバットで殴られたり、蹴られたことが原因ではありません。あくまでも、日常生活の延長線上で痛みはじめたのです。季節の変わり目に、身体の機能が落ちたためです。そのため、実は、冷やすより温めるほうが早く治るのです。
不通即痛とは
東洋医学には、「不通即痛(ふつうそくつう)」という言葉があります。
これは、「血が通っていないために出る痛み」という意味で、血の巡りが悪いことが痛みにつながるという東洋医学の思想を根本にしています。血が通わないのは、季節の変わり目の温度差や湿度の変化によって、身体の免疫力が落ちてしまうからです。
東洋医学を専門とする鍼灸で、血液はしっかり流れるようになり、症状はおさまります。湿布を貼ったり冷やすことは逆効果で、お風呂にゆっくり浸かるなど、身体を温めることで圧倒的に早く治すことができます。
論より証拠ということになりますが、ぎっくり腰は、東洋医学専門の鍼灸院で、腰に触れないまますぐに改善することができます。
ぎっくり腰でお困りの方は、東洋医学専門の鍼灸院にぜひ足をお運びください。
よくある質問と回答
ぎっくり腰になったばかりでも施術可能でしょうか?
大丈夫です。ぎっくり腰が原因で慢性腰痛になることもあります。発症してから早ければ早いほど改善させやすいので、来店されるのは早いほどいいと思います。
ぎっくり腰の症状がありますが、自宅でマッサージやストレッチをしても大丈夫ですか?
ぎっくり腰にもさまざまな種類があるので、これはケースバイケースです。痛みのある部位を温めればよいケースもあれば、筋肉を緩めればいいケースもあります。状態に応じてアドバイスさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。
施術後に気をつけておくべきことはありますか?
施術後の瞑眩(めんげん)反応は、身体のだるさや熱といったかたちで出ることがあります。そういった場合は飲酒や激しい運動、入浴などを避けるべきですが、瞑眩反応が出る人の割合はごく限られていますので、さほど気にする必要がありません。